マジで『バンドやろうよ!!』~FLiP編
2012年8月24日 初出
前回レポートしたdollsのオープニング・アクトの後、本編がスタート。このコンサート(あえて「コンサート」って呼ぶよ)、進行がすこぶる素晴らしく大いに感動してしまった!
出演者は7!!、今日紹介するFLiP、ステレオポニー、そしてSCANDALと4組なのだが、転換の待ち時間なしなのだ。皆無!これは実によろしい。転換で20分もっかってしまうとテンションが下がるばかりか、帰りも遅くなっちゃうからね~。
どうしてるかていうと、ステージに2バンド分のバックラインをあらかじめ並べておいて、演奏している間に次の出演者がもう片方のセットを済ませてしまう。だから、1曲ずつ出演者が変わるもんだから実に楽しいし盛り上がる!まるでバンドの「わんこそば」や~!
そして、FLiP。
FLiPは2曲目に上手側ステージに登場。実はFLiPは以前、あるイベントをレポートした時、以前のブログに登場してもらったことがあった。その時はじめてステージを見たのだが、ストレートなサウンドに実にウマイ具合にチョロリと地元沖縄のフレイバーをまぶしてある音楽が新鮮で印象に強く残っていた。
そして、久しぶりに見るFLiP。彼女らははさらにさらに!スケールを強大化していた!
ボーカル&ギターのサチコ。
液体を飛び越してドッカ~ン!と固体がいきなり気体になったような爆発感!
FLiPのファースト・フル・アルバム『未来evolution』収録の「カザーナ」。
いきなりのノリノリ・チューンに観客も大爆発!
イントロ、バッキングとギターのシャープなオクターブ・フレーズが小気味よい。
FLiP最初の登場はこの1曲を演奏してSCANDALにバトンを渡すのだが、たった1曲でズバッと観客の心をつかんでしまうような、そんな演奏であった。イメージ的には開始数秒で「背負い投げで一本!」みたいな…。
そう、FLiPは「有効」も「効果」も存在しない「一本!」のバンドなのだ。(ってナニ言ってんだか…でもそんな感じ!わっかるかな~、わっかんね~だろ~な~←これもわっかんね~だろ~な~)
存在感の強いベース・ラインでFLiPの低音域をガッチリ固めるサヤカ。
2回目の登場時には3曲を続けて演奏した。ますは「Cherry Bomb」。年配の諸兄(含むアタシ)、♪チチチチチチチチじゃござんせんよ。セカンド・フル・アルバムの1曲目に収録されたタイトなファスト・チューン。
電光石火の早業、手際のいいユウミのドラミング!
続いて同じく『XX emotion』から「Shut up, Men!」。ハイ!こりゃ男性陣、口をつぐむしかない!
とめどもなくエキサイトするサチコ!FLiP最初のシングルとなった「カートニアゴ」。ブレイクで「♪カート、カート…」ってところが何ともカ・イ・カ~ン!
テレキャスター・デラックスからクリエイトされるユウコのソリッド、ワイルド、タイトなギターがFLiPサウンドにベストマッチする!
今年2月にリリースされたシングル「ワンダーランド」。これまたたたみかけるようなハードドライビング・チューン!
こういうイベントは各バンドが惜しみなく自慢の見せ場を用意してくれるんで好きです。まずバラード演らんもんね。ロック・コンサートはそうこなくちゃいけネェ!そんなロックの直球魂を見せてくれたFLiPのステージだった。
また観たいな…FLiP。
FLiPの詳しい情報はコチラ⇒FLiP|OFFICIAL WEBSITE
つづく
(一部敬称略 2012年7月16日 SHIBUYA AXにて撮影)