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2013年6月10日 (月)

イギリス紀行2012 その13~サウス・シールズ2

2012年7月23日 初出

サウス・シールズの駅周辺からサラッと街を見て歩いた後、スティーヴに今日の宿に送ってもらった。ここはWestoe(ウエストウ)というエリア。スティーヴの家まで歩いてすぐのところ。

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緑に囲まれたいかにも高級住宅街といった風情だ。こんなゴージャスな家も…。
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なんとも美しいエリアだ。

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今日のお宿はこの赤いドアのB&B。
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前々日に泊まったB&Bが満室だったのでスティーヴに探してもらいここに決めたのだった。

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この建物の場所は、ウィリアム・フォックス卿の生地だという。やっぱ高級住宅街って感じしたもんね。ウィリアム・フォックス卿はまだニュージーランドがイギリスの植民地だった時代1856年に2代目の総理大臣となり、1873年までの間に4回も同職を務めた人。イギリスからの独立を推進し、ニュージーランド大学の創設者でもあったそうな。

「Birthplace」とあるところを見ると、もう建物はオリジナルではないのだろう。しかし、中はものすごい広さで、リフォームも行き届いていた。

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さすが「フォックスさん」というだけあってノッカーもキツネ。到着時、ドアにはカギがかかっており、他に呼び鈴がなかったのでこのノッカーを使ってみた。やっぱりコンコンいってたね。
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スティーヴも付いて来てくれて中に入る。デカいホテルとは異なり、チェックインは簡単だ。出てきてくれた人がまた江戸っ子みたいなチャキチャキな人。その彼女がチラチラとスティーヴの方を盗み見る。お、スティーヴ、モテるのか?と思った矢先、彼女が「I think I know you!」ともう我慢しきれなくなった風情でスティーヴに話しかけた。

スティーヴはわからないようす。彼女が友人の名前を言ったり、昔の出来事を口にしたりしているウチに彼も何やら思いだしてきて「オー!」と大騒ぎ。もう40年ぐらい会っていない昔の知り合いだったのだ。ま、こう言っちゃなんだけど、頭髪やら下腹部やら、40年前の姿とはおそらく似ても似つかないスティーヴをよく識別できたものだ。スティーヴもかなり驚いていた。もっとも、スティーヴの家はここの目と鼻の先だから、いままで会わない方が変かもしれないんだけどね…。

今日のお部屋。ベッドだけで部屋は満杯だが、シャワーもトイレも完備していて快適。それだけにおとといのAnnie'sよりはチョイと高め。

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ロッカーに机、これで充分!
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部屋から見た外のようす。
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チョット休んでスティーヴと夕食を摂りに出かける。

表通りで見つけた掲示板、「Famous Villagers」としてWestoe Villageが輩出した有名人・文化人を説明している。

どれどれ…まずはさっきのSir. William Fox当然ですな。

Robert Ingham、最初のサウス・シールズ出身の英国会議員。このあたりではおなじみらしい「Ingham Infirmary」という病院はこの人にちなんで名づけられた。次、J.C. Stevenson。彼はInghamの後をついで議員を務め、地元の新聞を創刊した。他にElinor Brent-Dyerという作家、Dame Flora Robsonという女優、Miss Flaggというこの村とサウス・シールズの地史の編纂に取り組んだ歴史家など。残念ながら、日本人でよく知られているという人はいませんでした~。

どういう形にしても、こうして誰の目にもつくように歴史情報を残しておくというのは大変にいいことだと思いますね。最近はよく東京でも「街の旧名とその由来」を記した案内板を見かけることがあるけど、そんなのするぐらいなら、まず町名を変えるんじゃない!役所のやる改名は改悪に他ならないのだから!それでも、地元の情報はどんどん知らしめるといい。住人の愛情が増すし、もしかしたら観光に役立つかもしれない。「昭和●●年ごろ、ここに林家彦六(正蔵)が住んでいました」とかさ。

そして、このエリアの昔の写真が掲載されている。昔といっても100年チョット前ぐらい。これを含めて、実はイギリスの昔の街の写真ってあんまりおもしろくない。東京なんかだと、「エ~、これが渋谷~?」とか「日本橋ってこんなだったの?!」なんてことになるが、イギリスの場合、こうならない。何しろ100年ぐらいだと、街がまったく変わっていないのだ!100年前にそこにあった建物は今でもそこにあるのがごくごく普通だ。

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Westoe Roadをズンズン下るとCity Hall(市役所)にあたる。
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どこの町でもそうだが、イギリスのGuild HallとかCity Hallと呼ばれる官舎は例外なく古く威厳がある。左の道を進んで丘を越えるとすぐに海だ。
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このまま進むとサウス・シールズ駅。

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歯医者さんの看板。「新しい患者さん受け付けてま~す!」ってゴメンだぜ!

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その歯医者さんのとなりがコレ。そうTHE RAJ。例のインド料理屋だ。結局また来ちゃったので~す!だっておいしーんだもーん!今日もバカうまカレーいただくぜ!
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店内のようす。今日は金曜日とあってか、この後ジャンジャンお客さんが入ってきた。前回より辛いヤツ食べよーっと!
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これで9時ぐらいかな?さあ、ダウンタウンへ繰り出そう!…といってもダウンしかないけど…。
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このあたりはまだ静か…。
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酔っ払った若者の集団。私のカメラを見て「撮ってくれ~!撮ってくれ~」って大騒ぎ!

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こんなヤツも!「撮ってくれ~!」って大声で叫んでる!」バカでしょ~!
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今日は金曜日。ウィークデイの夜は猫の子1匹歩いていない街も金曜日と土曜日にはどこから集まってくるのか、やたらにぎやかになる。普段はおとなしくつつましやかな晩御飯を家で食べてすごし、金&土曜日の晩には外食をし、パブで友達と語らって日頃のウサをはらす。そして、日曜日はまた始まる忙しい1週間に備えてゆうくりと家族と過ごして体を休めるのだ。
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そして、驚くのは音楽の在り方だ。こんな小さな街でも金曜日と土曜日の晩にはどこのパブにもバンドが入りみんなでバンドといっしょに騒ぎまくる。そこで奏でられる音楽はイギリス人なら誰でも知っている、彼が誇りとする栄光のブリティッシュ・ロック。つまり彼ら作った彼らの音楽だ!いいナァ~。

私もスティーヴに連れられて一軒お邪魔させてバンドの連中とも少し話しをしてきた。この様子は『イギリス・ロック名所めぐり』で…ね!
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そして、ライブのパブへ行った後、もうイッパイ行こう!ということでWhetherspoonのお店でGuinessを飲んだ。驚くほど安いのよ!ああ、今日一日で何杯ビール飲んだかな…?もうお腹タプタプだ~!
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まだまだつづく