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2016年6月 7日 (火)

イギリス紀行2015 その17~いよいよメイン・イベント!

素敵だったコッツウォルズを楽しんだ後に向かったのは、ミルトン・キーンズから5kmほど北にあるニューポート・パグネルという町。
今日の宿泊地はココ。
本当はもう少し見て回りたかったのだが、夜に控えたこの旅のメイン・イベントに備えるために安全を見て早々にコッツウォルズを後にしたのだ。

10_2投宿したのはSWAN HOTELという古いホテル。
30
看板を見ると「Circa 1681」とある。
「Circa」というのはラテン語で「およそ」という意味。

20おいおい、17世紀の建物だよ!

40…といっても中はとてもきれい。
建物自体は17世紀に建てられたものでも内部は何度も改装している。
連中がガンガン上からペンキで塗っていっちゃうから経師と違って工事が楽だ。
コッツウォルズの時にも書いたが、「石の文化」とはいえ、それは外側の話しで、中のスラブ(床)は木材でできている。
そのためどこもかしこもデッコボコ!
我が家の床もかなり勾配が付いているがSWAN HOTELには到底かなわない。

45ロビーにあるバー。
イギリスのホテルはどんなに小さくてもこうしたバーが付いている。
パーティの前後にバーでイッパイやるのが普通のやり方。
そして、ちゃんとイングリッシュ・エールが用意されている。

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部屋はこんな感じ。
とてもきれいだが、床につけられた勾配は生半可ではない。

46ホテルの向かいの建物。
コレ、郵便局。

50そして必ずある教会。

60vさて、ウチの奥方はというと…
着物と格闘中!
この旅のメイン・イベントとは我がMarshall社社長ご夫妻の結婚10周年記念パーティに出席することだったのだ!
それで、せっかくだからサプライズで着物で出席しようじゃないかということになった!
私もチョンマゲ結って裃付けて出席したかったのだが、スーツケースに入り切らないので諦めた。
70v_2家内はこの日のために友人の着付けの先生についてクラッシュ・コース(詰め込み授業)を受けてきた。
私と違ってマジメな家内は、家で毎日繰り返し練習をしていたが、やはり本番前となると緊張するらしく、ココでも何度かやり直していた。

80vやっぱり大変なのは帯。
それでも事前の練習の成果があってか、数回整えるだけでバシッとキメたようだ。

90vパーティは午後8時のスタート。
まず、ほとんどの人が時間通りには揃わない。
何とな~く集まって、何とな~く始まるのが普通。

100日本みたいに開会の辞、主賓の挨拶、乾杯の儀…なんてことはない。
何とな~く時間になると、何とな~く、みんな飲み物を取りに行ってすぐにご歓談なのね。
私はジョンに教わって下のバーで頂いてたらふくビターを飲ませていただきました!

105コレでもう夜の8時。
はじめはこんな感じだけど、知らない間にメッチャ人が増えていた。
ま、挨拶なしとは言っても、さすがに「結婚記念パーティ」ということで主催者のジョンからひとことあった。
その後、愛妻エリーを呼びだすと、エリーはジョンに飛びついて、みんなの見守る中ふたりで踊るワケよ。
こういうことがまた自然でカッコいいんだナァ~。
日本人がこんなことやってみな?…というか、マネしてはいけない。
コレは彼らの文化なのだから。
それにしてもカッコいい。
丸っきり映画を見てるようだった。
それとジョンのご指名でご家族の写真を撮って差し上げた。
ジョンのお母さんはスコットランド、お姉さんはスウェーデンとご家族がてんでバラバラのところに住んでいるので、こういう時でないと一堂に会するチャンスがない。
そのチャンスを私に収めて欲しいというワケ。
もちろんよろこんで!
ここには載せないけど、いいのが撮れました。
「Don't close your eyes, look at the lens, show me your teeth!One , two, three!」でたいていいいのが撮れる。

1_img_0825 昨日のホームパーティで顔見知りになったジョンとエリーの親類以外に誰も知っている人がいないかと思っていたら大丈夫。
仲良しのゲイリーがいた!
写真の女性はゲイリーの奥さんのエマ。
旧姓をキングさんといって、昔はジムの秘書をしていた。
この二人が結婚する前から知ってる。
2001年に「マーシャル祭り2」を開催した時、急遽ジムが来日できなくなったことを知らせるために私に電話をして来たのがエマだった。
その後、フランクフルトで一緒になったりしているウチに二人と仲良くなった。
この家はとても可愛いお嬢ちゃんが二人いてね、妹のコニたんはMarshall Blogにも登場しているのだ!
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出席しているのはご夫妻の親戚、近所の親しい方、そしてMarshallの重役と仲良しの従業員が二組。
ま、私も一応Marshallの社員なんだけど、ナンダって私たちが出席しているのか…?
実はコレには伏線があるのね。
三年前にジョンとエリーが来日した。
その時、ジョンが「オレはエリーを日本に連れてきたんだから、次はシゲがミユキをイギリスに連れて来る番だぞ!」と…この機会を作ってくれたのだ。

先日Marshall GALAに来てくれたグレースもいた!
グレースは数年前プライベートで日本に遊びに来てくれたことがあってね、その時家内とも仲良くなった。

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今日の主役のエリーと一枚。
エリーも幸せそう!

120_2経理の重役、デヴィッドと奥さんのポーリンも!
ナント、このお二人の息子さんのガールフレンドも日本人で、「ミユキ」というのだそうだ。
うちの「ミユキ」のことをデヴィッドが事前に話してくれていたので、ポーリンは会うなり、「あなたがミユキね~!」と親しげにハグハグしてくれた。
こういうのはうれしいもんだね。

140ゲイリーとエマとも一枚。
連中も着物姿の日本人女性は珍しいので大変よろこんでくれますな。
スーツケースの半分を使って着物や帯を持ってきた甲斐があった。

141いつの間にか外は真っ暗。
ひとしきり飲んでしゃべった後は恒例のディスコ・タイム!

145ま~、向こうの人はとにかくダンスが好きだね~。
公園の盆踊りみたいに自然とみんなが輪に入って踊りだしちゃう。
それだけじゃなくて歌っちゃう。スコットランドのナントカという曲の大合唱はすごかった。
それと、「YMCA」ね。
出るかな?と期待していたら出たよ!
『Rocky Horror Show』の「Time Warp」。もうみんな一糸乱れぬ振付が素晴らしいの。もちろん「♪Let's do the time warp again」の大合唱も忘れない。
私はこういうの苦手でね~。
写真を撮るフリをして逃げ回っていたら、最後の最後にゲイリーに引っ張り込まれて踊らされてしまった!
楽しかった~。

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ところで、コレもう夜中の12時ぐらなんだよ。
夜になると人がいるんだか、いないんだかわからないぐらい静かな町で、窓を開けっぱなしで爆音でディスコ・タイムをやってる。

160外へ出て驚いた。アータ、丸聞こえよ!
こんなんでよく苦情が来ないな~。

170何となく始まるパーティは何となく長い。
でも何となく終わるんだよね。
190v
一本締めも乾杯もない。
何となくバーに移動して何となくまた飲み直すのだ。

180最後にジョンと一枚。
おめでとう!
やさしくて巨漢のジョンは家内と写真を撮る時、いつも極端に低くかがんでくれる。
踊り狂ったジョンも汗ダク!
着物の家内を見て「Gorgeous!」と言ってくれた…のが家内は大層うれしかったとのこと。
よかったね!

210v_2何となくね用途しているんだけど、興奮しているんだか寝られない!
ああ、いよいよ明日でイギリスも最後だ!

220つづく