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2022年8月21日 (日)

私の高松 <vol.3>~丸亀の丸亀うどん

 
コレが2日目に泊まったホテル。
風呂が全部家族風呂になっていてとてもいい感じ。
「湯上りのアイスキャンディが無料」なんてサービスもあったけど、そんなことより従業員が皆さんご親切でとても快適な滞在だった。

10_3ホテルの周囲を見て歩く。
並びにある歴史的なルックスのお店の名は「虎屋」。
草団子を売っているワケではない。500何でも江戸時代から続く旅館だそうだ。510なるほど実に貫禄のある佇まいだ。520旅館だけでなく、うどん屋も併営している。
というか、今では旅館業より飲食業の方をメインとしているのであろう。
ご主人がとても積極的な方で、建物の説明をしながら中へグイグイと誘導してくれたが、お腹が空いているワケではないし、最近は間食をするとお腹がイッパイになって3度の正規のご飯(今は2度にしている…それでも痩せない)が食べられなくなってしまうのでお断りした。530琴平町の「公民館」。
昭和7年の建造だそうだ。
見事な日本建築!

540この近くに天保6年(1835年)に建てられた現存する日本最古の芝居小屋「金丸座」というのもあったんだけど、工事中で全く見学できず。550ホテルの前の道。
突き当りが金毘羅宮の参道の入り口。
30_3反対側。
平日だったとはいえ、人がほとんど歩いていなかった。20_3最近は観光地にきっとあるご当地プリン屋。
ココのは他と違ってゼリーが混ざった感じで美味しかった。40_4讃岐だもん、そりゃ「うどんの学校」ぐらいあるよね。
系列のお土産屋さんもいい感じ。50_3ホテルのすぐ並びにある「金陵」という造り酒屋。
60_3先日、Marshall Recordsアーティスト、D_DriveのYukiちゃんが灘の「白鶴」のウェブCMに出演し、そのレポートをMarshall Blogにしたことから日本酒に少々興味を持つようになりましてね…。
 
その記事はコチラ⇒【Marshall Blog】酒は白鶴、アンプはマーシャル!

Syuki2 調べてみるとこの「金陵」も元はなかなかに古い。
元和2年(1616年)というから江戸時代の初め、鶴羽屋という酒造家があって紆余曲折を経たのち、寛政元年(1789年)に八代目西野嘉右衛門という人がそれを買い受けたところから始まったのが「金陵」というブランドなのだそうだ。0r4a1923「金陵」という名前は、江戸時代の儒学者・頼山陽が琴平を訪ねた際、中国の金陵(今の南京)を思わせるとして、琴平のことを「金陵」と呼んだことに由来しているのだそうだ。70_3「頼山陽(らい さんよう)」とはこの人。
ヒゲ濃いな~。
まるで昔の野球マンガに出て来る長嶋選手みたいだ。
『日本外史』という日本の武家の歴史に関する本を書き、それがベストセラーになってその名を知られるようになった。
幕末をテーマにした歴史小説に必ず登場する「頼三樹三郎(らい みきさぶろう)」は山陽の三男坊。
お父さん、それにしてもヒゲが濃い。
Rai 酒造りの博物館が併設してあって誰でも見学することができる。80vところで、ワタシは鶏料理が好きでしてね~。
家内が「一鶴」という骨付きモモ肉が名物のお店が丸亀にあることを事前に調べてくれていて、この日食べに行くことになっていた。
ところが当日の朝、予定外に<vol.1>で紹介した高松松平家の菩提寺の「法然寺」へ寄ってしまったものだから、このお店がお昼の休憩に入る前に行けるかどうか微妙な時間になってしまった。
それでも「とりあえず行ってみよう!」ということで丸亀へ向かった。
案の定、間に合わず食べることができなかった。
コレがその骨付き肉。
ク~、うまそ~!
5ik せっかく丸亀まで来たんだから…と丸亀城を見学。
コチラさんは石垣が自慢だそうで…。
何しろその石垣の高さは日本一で日本の100名城にも選出されているのだ。
170_2信長→秀吉→秀頼に仕えた松平家の前の高松藩主、生駒親正と息子の一正が慶長2年から5年がかりで築いたのが丸亀城。90_3丸亀城の石垣は、江戸時代初期の城郭石垣を築く技術が最高水準に達した時に作られたものなのだそうだ。
これぞ当時の石垣の最高技術!100_2石垣の頂に行くにつれ垂直になるよう独特の反りを持たせる技術を「扇の勾配」というらしい。
確かに美しいな。120vと、大人しく見学していると現れるんだな…ボランティアのガイドさんが!
「この梁がどうの」、「こっちの柱がどうの」…。
チョコッと説明してくれるだけなら歓迎するんだけど、ああいう皆さんって、こっちが説明の内容に感心していると微に入り細に入りやり出すでしょ?
ありがた迷惑な時があるのよ。
もうこっちがイヤがっているのがわからないかね~?
萩の博物館に行った時は知識で競り勝って引き離したけど、丸亀なんてうどんぐらいしか知らないからね。
この場はも「時間がない」とか言ってナントカ切り離しに成功。110_3エッチらオッチら、天守閣を見に山のてっぺんまで来ると、またそのガイドのオッサンが現れるんだな~。
「そうですか?じゃ説明しましょうか?」ってオイオイ、頼んでね~よ!
ナニが「そうですか?」だよ!
ココはさっさと入館料を払って天守閣の中へ避難した130_3スゴイ風でね~、寒くて寒くて!とても外にいられなかった…というのもあった。140_2でも景色はヨカッタ。
飯野山…別名「讃岐富士」。
オモシロいね、こうやって突然ポッコーンと盛り上がっているのが讃岐流の山。150_2さて、せっかく丸亀まで来たんだから丸亀製麺の本店でも見物しに行くか!と思って調べてみると…丸亀に「丸亀製麺」はない!
「紺屋の白袴(こうやのしろばかま)」ってか?
本店どころか店舗が存在したことすらないらしい。
「はなまるうどん」は高松が発祥なんだって。
ところが「丸亀製麺」の発祥ときたら、ハハハ、兵庫県加古川市だって!
香川県ということで言えば、丸亀は高松市に1つ出店しているだけ。
反対に「はなまる」は丸亀にお店を出しているそうだ。
なんで「丸亀」の名前を冠したのかというと、創設者のお父さんが「丸亀中学校」出身だからだって。
それって全然関係ないんじゃん?
ま、「東京ディズニーランド」も東京にはありませんから!160_3土讃線琴平駅。
駅舎がいいね!180_3駅前の石灯篭がまた実にいい!
お寺かと思ったわ。
220_2駅舎の中はこんな感じ。190_3そして、駅前にそびえ立つのが慶応元年(1865年)に完成したという高さ27mの日本一高い灯籠。
その名も「高灯籠」。
壁に江戸時代の人々の落書きが今も残されている。200_2こんなモノ何で作ったんだろう?
それは、決してこの辺りの通行人のためではなく、瀬戸内海を航行する船の乗組員たちのために建てられたのだそうだ。
つまり、船人が金毘羅さんを拝む目印だったワケ。
金毘羅さんは「海の神様」だから、船の上で航海の安全を祈る時、「オイ、金毘羅さんはどっちの方向だ?」「アレを見ねい。高灯籠がアソコに見えているからアッチの方角に違げえネェ」とやったのだ。210vこれで『私の四国』の<高松シリーズ>はおしまい。
次回は<小豆島の巻>です。