イギリス紀行2012 その8~エジンバラ2
2012年7月8日 初出
聖ジャイルズ大聖堂を後にする。寒い!
そういえば、こっちの人って傘をささないんだよね。どんなに強い雨でも傘をささない。ビッチョビチョになってんだよ。一方、傘をさしているのは観光客ばかり。
確かにホントに降ったり止んだりが激しいのでいちいち傘の出し入れをするのは面倒くさい。私なんかすぐ出してさしちゃうもんね。風邪ひいたらヤダし、そもそもカメラが濡れちゃうし…。
お定まりのバグ・パイパー(?)。デケエ音!何かで読んだけど、アコースティックで最も音のデカイ楽器はこのバグパイプだとか…。スコティッシュのステレオタイプとして時折ギャグとして使われるバグパイプだけど、やはりこの格好で、この地元でビャービャーやっていると最高にハマるね。
後ろのピンク色の建物はスコッチ・ウイスキー・ヘリテージ・センターという博物館。結構混んでたな~。入ろうと思ったけどやめた…タッケェーんだもん!
「ここだけは見ておこう」と心に決めていたエジンバラ城がいよいよ目の前に!ああ早く中に入って雨から逃れたい!
入場券がコレ。£16だから2,000円とチョット。
お、入るとちょうどセレモニーが始まろうとしているところ!3時すぎぐらいかな?
フラム・ヘッドの音も小気味よく一斉にバグパイプが爆音を奏でる!ホント、大勢で一斉に吹くと結構爆音だゼ!
♪ビョエ~、ビョエ~!アッという間に通りすぎちゃったけど、ド迫力の生演奏はなかなかのものだった!
昔はこれといっしょに軍隊が行進したワケでしょ?そりゃ、猛々しかったに違いない。ともすればギャグに使われるアイテムという印象があるバグパイプだけど、イヤイヤ、これはカッコいいものと今回断言しよう。
しっかし、何てヒドイ天気なんだろう!他の観光客もまったく気の毒だ。
城内には多数の建物がありそれぞれが博物館になっている。6世紀に最初の砦が造られたそうだが、現存する最古の建物は12世紀のもの。
王家の秘宝やら銃剣やら…でも、何といっても圧倒的物量を占めているのは戦争に関するアイテムなんだよね。古今の戦争に関する展示がやたら多い。ロンドンにもやたらと戦争に関する博物館がある。
そりゃイギリスが世界の常勝軍団ということはわかるけど、スゴイなぁ…とかいう感想よりも、つくづく戦争が好きな方々なんだナァ~という印象が強い。ま、戦争に勝つために文明が進歩したんだろうし、国を豊かにもしたんだろうけど、こういうのは日本では考えられないね。日本も家康以前は同じだったんだろうけど、武器が発達している分、血塗られてる感がより強いね。
ひと通り見学してお城から出る。エスプラナード(Esplanade)と呼ばれる広場があり、ここで毎夏大きなイベントが開催される。
スコットランド博物館。とにかくスコットランドのものづくし!ナンカものすごいイングランドへのライバル心を感じてしまう。
この後、スコティッシュ・ナショナル・ポートレイト博物館ってのに寄ってみた。スコットランド出身の著名人のポートレイトや写真が陳列してある。そうだ、ショーン・コネリーもスコティッシュだったっけ。館内は撮影厳禁だったので写真はなし。外観も素晴らしく美しい出で立ちだったのだが、もうスゴイ雨でカメラを取り出すのもイヤになってパス。疲れもたまってたのね。
でも、この博物館の展示を見て驚いた。キーツ、ドイル、スティーブンソン、ベル、ワット、あと誰だっけな…とにかくこの人たちみんなスコットランド出身なのよ。
もう欲張って歩き回る元気もなく、ヨチヨチとホテルの近くまで戻ると雰囲気よさそうなパブを発見。しかも「ビーフ・エール・パイ(エールで煮込んだビーフ・シチューがパイの中に収まっているヤツ。これがウマイ!)」他のフード・メニューが入口にかかっている。パブは食べ物を置いていないのが普通だ。でも、こりゃいいや!ここで夕食を済まそう…と思って入てみる。すぐにお目当てのパイをオーダーするとカウンターの中の頑丈そうなアンちゃんが「悪いね、ウチは食べ物はないんだ」と言うではないの!ガックシ!入口のメニューは上の階のレストランかなんかのモノだったのね。
仕方なしにエールをイッパイ。リュックのなかにあったWalkersのReady Salted味をアンちゃんに見つからないようにチビチビとくに運ぶ。エールはうまかったけど、ワビしいな…。
結局、近くのイタリア料理店でスパゲティ・ポモドーロを「take away(イギリスでは「to go」とは言わない)」して、グロッサリーストアで見たことない缶ビールを2本ほど選んで買ってホテルの部屋で食す。何のことはない、ウマい…。