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2013年5月 3日 (金)

灼熱のへヴィ・メタル!~KRUBERABLINKA発進!!

2012年4月23日

先週の土曜日、とあるライブの撮影に行って来たんだけど、もう数えきれないくらいの方々から「ブログ再開おめでとう!」、「楽しみにします!」、「がんばって!」、「またアレが読めてうれしい!」ともう涙がジャージャー出るほどうれしいお言葉を頂戴しました。この場をお借りしまして、温かいご支援につき心から御礼申し上げますとともに、相変わらずのお引き立てを何卒よろしくお願い申し上げます。

おかげさまで開始早々アクセスも期待をはるかに上回る件数をマークし、今、燃えに燃えております!シゲちゃん、ワイルドだゼェ~?

前職を辞し、マーシャル・ブログを脱稿してホッとしていたのだが、このバンドの音を聴いて矢も楯もたまらなくなった!どうしてもまた書きたくなったのだ!また筆を握り(PCのキーボードだけどね)、いいバンドや音楽を少しでも世に広めたい!という欲望と義務感が爆発炎上したのだった。

スタート早々、涙系の記事が続いたシゲブログだが、今日からは元気イッパイみなさまにいい音楽の情報をお届けしていきたいと思う。マーシャル・ブログの続き、イ~ンヤ、それ以上と思ってお楽しみあれ!

さあ!KRUBERABLINKA(クルベラブリンカ)の登場だッ!

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元Terra Rosaのスーパー・ディーヴァ、赤尾和重が結成したKRUBERABLINKA(クルベラブリンカ)だ。大阪を拠点とし、同じく元Terra Rosaの鈴木広美をギターに迎えている。

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これが昨年11月にリリースされた5曲入りミニ・アルバム『KRUBERABLINKA』。 コレいいんだゼ~。歌詞もメロディもアレンジも演奏も、実に細かいところまでていねいに作り込まれていて、和重さんの気合いの入れようが充分に伝わってくる。

また、録音もいいね。最近の高域と低域しか聞こえてこない、誰が何をやってるんだかさっぱりわからないドンシャリ・レコーディングと違って、それぞれのメンバーのプレイが目前に飛び出してくる。何回聴いても疲れない。

最初、バンドの名前からするに、ロシア系の要素が入っている音楽を想像してしまったが全然違う。でも、考えてみるに古今東西、スラブ系の要素を盛り込んだロックって今までにないんじゃないかな?狙い目かもよ?!

アッレ~?!しかもレコーディング・メンバーを見るとベースがオガンちゃん(小笠原義弘)じゃん!「ワシ、へヴィ・メタル苦手やわ~」とか言っておきながら…盤石のプレイではないの~!

そして、このCDを聴けば聴くほど「ああ、ライブが見たい!」という欲望が募るのであった!

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そしてとうとうその日がやって来た。2012年2月25日、目黒の鹿鳴館での『Battle Hymns』というイベントにKRUBRABLINKAが登場したのだ!

ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンのカッワーリーに導かれてメンバーが登場する。

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メンバーは、赤尾和重。

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ギターに鈴木広美。
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ベースは山崎いっつあん浩一。
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岡田英之のキーボード。
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そして、ドラムは泉谷賢だ。
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腕利きのメンツに囲まれて思う存分シャウトする和重さん!

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セットリストはミニアルバム+1曲と言う内容。オープニングはアルバム1曲目のキラー・チューン「Don' be so mad」だ。

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怒涛のごとく押し寄せる音の壁!これぞロック!
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アルバムと同じく、2曲目に「太陽」を持ってきた。これメッチャ好き!何なのよこのリフは? フツー、こんなん弾かないよ!

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この曲を聴いた時、35年くらい前に初めてジューダス・プリーストを聴いた時の戦慄をおぼえたね。「The Ripper」ね。「おんなディオ」なんてよく言われる和重さんだけど、私にとってKRUBERABLINKAはジューダスだ。ボーカリストだけは確かにロバート・ハルフォードではなくてロニーだけど…。

恥ずかしながら最近知ったのですが、「ジューダス・プリースト」って「ジーザス・クライスト」のモジリなんですってねェ~?

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3曲目はグッと落としてバラードの「砂山」。

このビミョーな和重さんのブルーノート感覚がタマランね。「ウォ!ソコそうやって歌っちゃう?!」みたいな…。やっぱりロックはどこかにブルースの要素が必要なんよ。

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舐めるようにジーックリと歌い込む和重さんに鈴木広美の泣きのギターがからむ!

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「♪さらさら崩される気など 砂山の心根にはありはしない…」なんてまるで石川啄木か島崎藤村のような詩もステキだ。

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1曲はさんで5曲目は「だれも」。これも好き!「♪だ~れも」のリフレインが印象的なミディアム・テンポのハードブギ!

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いつか令文さんもおっしゃっていたが、若い人は3連を演らないって(あ、これKRUBERABLINKAが若くないって意味ではないのよ!)。このドライブ感!カッコいい~っての!こうした、ノリのよいブギもハードなロックの大きな魅力ではなかったか?ザッコザッコと疾駆するサマはロックそのものだ

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レコーディングでもライブでも絶妙なバッキングでサウンドを分厚くする岡田英之のキーボード。「だれも」ではゴキゲンなオルガン・ソロが炸裂した!

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そう、リズム隊の力量も見逃しては絶対にならない!

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すさまじいパワーでフロント陣をプッシュしまくるこの律動感もKRUBERABLINKAの大きな魅力であり、心強い武器だ。
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1時間にも満たないステージ…アット言う間に最後の曲だ。
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締めくくりもアルバムと同様「業火(ごうか)」。業火とは、罪人を焼く地獄の火のこと。タイトルにはギョっとさせられるが、サウンドはソリッドでヘビィな正統派ハード・ロック。

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イントロのギターリフからして魅力的だ。この曲では鈴木広美のギターの魅力が最大限に発揮された。3/8+3/8+2/8パターンに乗って展開するギター・ソロが素晴らしい!

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それにしてもこの声!「声の壁」だ!最後まで全力で絞り切る歌唱はまるで業火にあぶられる罪人の断末魔の声!あ、スミマセン、これ全然ホメ言葉じゃないね!でも人並み外れた何かものスゴイものを感じさせてくれることは確かだ。

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ナゼこれほどまでにKRUBERABLINKAの音楽が魅力的でカッコよく、シックリくるのか?…理由は簡単!曲がいいとか演奏ウマイなんてのは当たりまえ。その理由は…ハードロックの魅力的な要素がパンパンに詰め込まれているからだ。

それは、まず①ボーカルの声がいわゆる「ロックの声」で、声量がある②ギターの低音弦で奏でるギター・リフがある③ギター・ソロやキーボード・ソロといった器楽演奏の見せ場がある④複雑なキメに対応できるしっかりした、それでいてドライブ感満点のリズム隊がいる⑤ステージマナーをわきまえている…だと思うのですよ。マーシャル・ブログ時代にもズ~ッと言ってきたことなんだけどね…。これがロック!少なくとも聴きたくなるロック!

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とにもかくにも自分の音楽を奏でることを最高に楽しむ和重さんを見るのが最高に楽しい夜なのであった!次回作、次回のライブ、両方実に楽しみだ!

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KRUBERABLINKAの試聴はコチラ⇒KRUBERABLINK My Space

KRUBERABLINKAの詳しい情報はコチラ⇒KRUBERABLINKA facebook

赤尾和重のブログはコチラ⇒赤尾和恵 official website

鈴木広美のブログはコチラ⇒Blue Symphony Official Web Site

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後日譚:和重さんに訊いてみた・「カッワーリー好きなんですか」って。ヌスラット大好きなんですって!趣味がいい!私も大好きなのだ!

(一部敬称略 2012年2月25日 目黒鹿鳴館にて撮影)