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2015年8月

2015年8月31日 (月)

sun-go新シグネチャー・モデルの広告

sun-goさんのシグネチャー・モデルの新バージョン、PE-DC☆sun-go☆の広告。
私めの写真をご採用いただいております!ありがとうございます。

コレね~、結構苦労したんですよ。
ピンスポットが当たると淡いブルーの図柄が白トビしてしまう。かといってスポットが当たらないときれいに撮れない…。
どう切り抜けたかは、ヒ・ミ・ツ…。

PE-DC☆sun-go☆はAriaProIIから!

PE-DC☆sun-go☆の詳しい情報はコチラ⇒AriaProII公式ウェブサイト

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2015年8月18日 (火)

イギリス紀行 2015 その7~タワー・ブリッジはコワイよ!

カンタベリーからロンドンに戻る。London Pass消化企画でテムズ川沿いを進むことにする。テムズ川沿いにはLondon Passが有効なポイントが集中しているのだ。
まずはタワーブリッジを見学しようタワー・ヒル駅へ向かう。
すると大豪雨!

そういえば、何年か前に伊藤広規さんと来た時も突然の暴風雨でタワー・ヒル駅で足止めを喰らったんだっけ。
傘は持っているものの、そんなのまったく役に立ちそうにないほどのゲリラ豪雨なのでしばし雨宿り休憩。
駅の入り口には甘くローストしたピーナツを売っている露店が出ていていいニオイ!ロンドン・タウンで時折見かけるけど、アレ、おいしいよ。
今回はパス。

マァ、それでも5分ぐらいは雨宿りしたかね?
ケロと晴れちゃうんだよね。それでまた降る。
見て!
この通り。さっきのゲリラ豪雨はどこへ行った?

10_7タワー・ブリッジには塔の内部と上部の渡り廊下を利用したミュージアムが併設されている。

20_5入場料は£9.00(1,845円)。
前から入ってみたかったんだけど、高いじゃんね?
で、今回はLondon Passのおかげで何の気兼ねもなく入ってやった!

30_5ご存知「Lift」とはエレベーターのことね。
これでタワーの最上階まで上がる。

40_4上がると小さなホールがあって、そこで映画でタワー・ブリッジの歴史やら工程なんかの説明をしている。
ここもケーソン病で何人も作業員が命を落としているんだよね。

50_6渡り廊下の真ん中あたりにコレがある。
ドワ~、コエェェェ!

60_5子供はスゴイ!
私も若い頃は比較的平気だったんだんだけどね。

70_6こんなだもん!ビビりまくっとるやんけ!ヒザが笑ってら。
でもコワくてどうにもならん。とてもガラスの上は歩けない!

80v
これは12~13年前に撮った写真。
ね、その頃はこんなのなかったんよ。

75v家内なんかガラスの上に乗りゃしない。
私は少し慣れて来たよ~ってナニにし来たんだか…。

90_6でもやっぱりコワい!
お~い、早く撮ってくれ~!顔が引きつってら~。

95v渡り廊下からのテムズ川の流れはバツグン!

110_6こちらは南岸。
左のダンゴ虫みたいのはロンドン市役所。

120_6こちらはシティ方面。

130_5右下にはロンドン塔が見下ろせる。

140_5のどが渇いたので水を買おうとしたら20pコインを落っこどして自販機の下に潜っちゃった!
拾おうとして手を入れたらナント50pコインが出て来た。41円が103円になった。
「What a lucky day!」とか言っていたら、気の良さそうなオジちゃんが「どうした、どうした?」と近寄ってきた。
「As I tried to get a 20p coin I dropped under the vending machine, I earned 50p insted!  I'm the luckiest guy on the planet!」とフザけると、オジちゃんは大爆笑しながら私の肩をポンポンと叩いて一緒に喜んでくれた。
マァ、なんとノリのいいことよ!こういうのは楽しいね。

150v塔の内部。
コレもなかなか見ごたえタップリ。ようこんなの作ったね~。

160_5あの上から降りて来た。
アララ、また空模様が怪しいぞ。

170_4これはブリッジがハネ上がるスケジュール。
以前は日にちと時間を記したコピーがペロっと貼ってあっただけだったんだけどね。
両さんの勝どき橋じゃないけど、一回見てみたいな。

180_6南岸のバトラーズ・ワーフ。これからアソコへ向かう。
写真の真ん中の下の方、岸部が白くなってるでしょ?

190_3アレがコレ。
レストランになってる。
そして、このレストランからの眺めと言えば…

Img_1097
コレ。
また晴れて来た。

200_4

バトラーズ・ワーフの光景。

210_6説明書きがある。
ナニナニ…このあたりは「Shad Thames」と呼ばれ、ロンドンのテムズ川沿いの港エリアの再開発前の姿を残す唯一場所である。
通りの両側には様々な高さの倉庫が立ち並び、それらは鉄橋で結ばれている。港湾労働者は川から荷揚げした紅茶や香辛料、その他の食料品を手押し車を押しながら鉄橋を行き来して入庫作業に従事した。
また、大きく荘厳な鉄扉には半日分の仕事を求めて、日に二回労働者が群がった…とある。
写真は職を求めて群がる港湾労働者たちだ。

215今ではこんなおしゃれなクレープ屋さんも…。
再開発がドンドン進んでいるのだ。
そういえば、この前で若い白人の女性に道を訊かれたな。
からっきし英語が出来ないようだった。
そうなると俄然強いよ、オレ。もうジャンジャンしゃべっちゃうけんね。
多分、最寄りの地下鉄がどこか訊いていたようだったので、「The closest tube station is London Bridge」と切り出して道順を指し示したが、どうも「closest」がわからないようで何回も訊いてたな。
あの人中学二年の時の「比較級・最上級」の授業の時サボってたんじゃないの?
西洋人だからと言っても英語ができない人なんてゴマンといるからね。少し位英語が下手でもドンマイ、ドンマイ!
しかし、この「Don't mind」を「ドンマイ」とした人は偉大だ。

220_5コレはカフェ。

230_4パスティ屋さんも。

240_5そういえば今日、お昼食べてないナァ。よっぽど体内時計が狂ってるのかと思ってたけど、考えてみれば持ってきたサキイカとせんべいを山ほど電車の中で食べたんだっけ。
あ~、そうそう、皆さん、イカ系の食べ物は海外では要注意ですよ。
あの手のニオイは海外には存在していないもんだから、ホンノちょっとだけでも物凄く匂うから。
スルメとかスゴイ。
こちとらビニール袋に入れパブで隠しながらチビチビとエールのアテにするのよ。
コレがバカウマ!

250v_2つづく

 

2015年8月16日 (日)

イギリス紀行 2015 その6~カンタベリー巡礼

四日目の朝。
昨晩はホントにヘロヘロに疲れちゃって動けず。
アールズコートの駅前の得意のGREGGSで、パスティをいくつか買って、おいしいおいしいJohn Smithの缶ビールで流し込んだ。
朝は残りのお米でまた元気倍増!
出勤前にちょっとフレディの家に寄ってひと仕事。仕事の内容はコチラをご覧あれ。

05_2今日は小旅行。
ロンドンから約100km東に位置する宗教都市、カンタベリーへ行くのだ。
まず国鉄の始発駅であるヴィクトリアへ地下鉄で向かう。
下は朝の地下鉄ビクトリア駅のようす。
一見、ドアの位置ごとに列を作っているように見えるけど、それは日本人特有の目の錯覚。
全然メチャクチャ。コレ、まったく並んでないの。
だいぶ前に日本に来たMarshallのスタッフが、銀座線のホームで列車待ちの乗客がきれいに列を作っているのを見つけて「コレか!」とか言ってゲラゲラ笑っていた。
その時は「何じゃろな?」と思ったけど、コレを見ればわかる。彼らは絶対に整列などしない。
切符売場など仮に整列する機会があってもそれは必ずフォーク並びだし、列が長いと言ってそうカリカリすることもない。
列を作らない割には並ぶことに慣れているのだ。
特に譲り合っているようには見えないが、実にスムースに何のトラブルもなく乗車するんだよね。
日本人だったら、ズル込みするヤツやトロトロしてるヤツが出て来てきっとモメるだろう。
それじゃロンドンの連中がノンビリしているかというと、そんなことはなくて、通勤途上のサラリーマンなんか競歩をしているんじゃないかと思うぐらい足が速い。
こういう文化の違いを見るのは実に楽しい。
殺人的に値段の高いデパートを見て歩くよりよっぽど面白い。

06_2コレがヴィクトリア駅。もう何回も来てる。

ヴィクトリア、キングス・クロス、ウォータールー、ユーストン、パディントン、チヤリング・クロス等々、ロンドンのターミナル駅を色々使わせてもらったが、どういうワケか圧倒的にヴィクトリア駅の使用頻度が高い。

10_6ヴィクトリア駅の構内。
この辺りも最もスリの危険度が高いゾーンらしい。

20_4カンタベリー・イースト駅までの切符を買う。
最初の頃は「Single」だの「Return」だのマゴついたが今はもう全然大丈夫。
「Return」は「Round trip」だということはだいたいわかる。でも「片道」を「Single」と言うなんて夢にも思わないジャンね?
窓口で「Single?」なんて訊かれたら「No, I got married」なんて答えちゃうよ。

30_4イギリスは電車のチケットもインターネットで予約して、駅で切符を受け取るというのがもう普通。
以前サウス・シールズからロンドンへのチケットをコレでゲットしたら、「チケット買いませんか?○○行きが安くなってますよ~」ってメールがジャンジャン来る。魚屋じゃないつーの。
そりゃ行きたいけどね~。

40v_2ココのトイレね、何年か前までは無料だったんよ。今では50p、103円。
このトイレだけでなく、何年か前までは無料だった公衆トイレがすべて有料になった。値段は20~50pとマチマチ。
それを知っていて、今更お金を払うのが悔しいのか、見ているとバーをまたいで無料で入っていくアホが結構いる。
紳士でないイギリス人も山ほどいるのは当然か…。ちなみに、こうした公衆トイレはどこも極めて清潔だ。
この公衆トイレ、せいぜい100円前後だ。20pなら40円程度。日本でも有料トイレといえば100円ぐらい取るでしょ?
考えてみりゃ、ヘタをすると何でも驚異的に物価の高いこの大英帝国にあって、このトイレ代が一番安いんじゃないか?
それなら使わにゃ損々!そんなに出ないか?

50_5先頭の車両。
木材で連結部分を閉じてある。ヘンなの…。

60v車内のようす。
椅子の向きが固定されている。日本の寒冷地の電車みたいにドアは手動式だ。

70_5優先席。
このイラスト…赤ちゃん連れ、お年寄り、妊婦はわかるけど、犬連れも優先?と思ったら盲導犬を連れた目のご不自由な方を表している。
盲導犬のことは英語で「Guide dog」というが、日本に比べて特段ロンドンの街中で見かけるということはないが、実はイギリスは世界で最も盲導犬の普及率が高い国なのだ。
その数、日本の十倍!
日本では申請して盲導犬が来るまで軽く一年は待たされるらしいが、イギリスでは三ケ月でやって来るのだそうだ。

75Marshall Blogではおなじみのバタシー発電所。

Marshall Blogの記事はコチラ⇒【イギリス-ロック名所めぐりvol.9】 バタシー発電所

マーブロで書いた通り、再開発の工事が始まってる!その様子はMarshall Blogに譲るとして…あ~あ~、煙突が三本になっちゃったよ~!

80_5ブリクストンからシティ方面を望む。
テムズ川南岸のブリクストンはDavid Bowieの出身地。かなり治安が怪しいエリアだ。
コレもShige Blogで簡単に紹介しているのでコチラをご覧頂きたい。

90_5電車はズンズンと東に向かって進む。
110_5
コロコロと変わる景色が実に楽しく、美しい。
どんな小さな町でも必ず目にする教会の尖塔と城砦。
116
ここはロチェスターという街。
そういう名前の大きな高級飲み屋さんがかつて横浜にありましたな。

115景色がコロコロ変わるのはいいけど、天気の変わりようがまたスゴイ!
暗雲立ち込めて来たかと思うと…

100_4晴れた~!
とにかく雲が低い。雲が完全に景色の一部になっておるのがイギリスの風景だ。

130_4

そして、ヴィクトリアから一時間半…

140_4カンタベリーに着いた~!
私は二度目の巡礼。カンタベリーの調査(←シャレですね)。
カンタベリーには路線が異なるもうひとつの駅、カンタベリー・ウエスト駅がある。

150_5駅を出ると美しい城壁が連なる。I_img_0854
駅の前にある高台から大聖堂を望む。
ウォ~、風が強くて寒いぞ~!

160_4ここはイギリス国教会本山のひとつ。いわゆる宗教都市だけあって規律が厳しい。
ナニナニ…
「この地区における飲酒は違法です。制服警官の忠告に従わなかった場合は£5.00(1,000円チョット)の罰金が課されます」…酒なんか飲みたくなるような雰囲気は一切なし。

170_3 ハイ・ストリートのようす。
PRIMARKという婦人服店に入る。PRIMARKはアイルランドのユニクロみたいな用品店で、ヨーロッパとアメリカ東海岸に店舗を展開している。
家内が店内をチェックしている間、入口近くでボーっと立っていると、東洋人の店員が近寄って来て話しかけて来た。
訛りがキツいワリに早口でかなり聞き取りにくい英語だ。
訊けば、ネパールからの移民とのこと。
私の英語を大絶賛してくれたが、さほどうれしくない感じ(実際私の英語なんかまったく大したことないし…)。
でも、チョット前に起きたネパールの大地震に際しての日本の援助に対し、真剣にお礼を言っていたのは感動的だった。
私は微々たる税金を払っているだけで実際には何もしていないが、やっぱりこういうのはうれしいし、とても誇りに感じる。
反対に日本が何やらマイナスのことをすれば、それだけ日本を見る世界の目がマイナスになるということだ。
今回のような出来事は、ほんの些細なことだけど海外だからこそ実感できるというものだ。

180_5街のどこからでも見える大聖堂の尖塔。
東京で言えばスカイツリーだ…大分雰囲気がチガウなぁ。

190v_2「カンタベリー」といえば、我々にとってはSoft Machineであり、Gongであり、Hatfirld & The Northであり、CaravanでありHenry Cowであり…でもそれらの片鱗はまった感じさせないから…。

200_3広場に人ごみが…。

210_5ここが大聖堂の入り口だ。
残念ながら山門(?)は工事中。

220v本来はこういう姿をしている。

230vカンタベリー大聖堂は有料。£10.50だから2,153円。
下の告知は入場券売り場に掲げられているもの。また寄付でも募っているのかと思えばさにあらず。
上流階級のNobless Oblidgeとは別に、イギリスはチャリティ精神が発達している。
Jim Marshallがやたらと慈善団体への寄付を励行したのもその精神に基づいている。
下の写真は「Gift Aid(ギフト・エイド)」というイギリス独特の制度に関する告知だ。
対象者はイギリス政府への納税者に限られるが、この制度に登録してココのチケットを買うと、それが一種の寄付とみなされ、政府から25%の還付金が与えられる。
…といっても、その還付金は寄進者に戻ってくるワケではなく、寄付を受けた慈善団体に入金される。
言い方を変えれば、25%分の寄付金が増加するという仕組み。すなわち寄付をした人には何の得もないというシステムだ。
それで、カンタベリー大聖堂では協力してくれた人には、「その入場券が一年間有効になる」という特典を設けているワケ。
繰り返すけど、コレはイギリス政府に税金を払っている人だけね。
それにしても、こんな寄進者に利益がないシステムなんて日本だったらまず考えられない。
「なんだ、それじゃいくら寄付しても何の得もないじゃん、バカバカしい!」と一笑に付されることだろう。
それがチャリティの国イギリスでは、「お、私の寄付が2割5分増しになるのか!なんていいシステムなんだ!」ということになる。

240_4そして、いよいよ大聖堂へ!世界遺産だよん。

250_3今回、一部を回収していたが、相変わらずの威容!

260_4ウェストミンスターとは異なり、こちらは観光客の数も少なく実に落ち着いた雰囲気だ。

270_3カンタベリー大聖堂についてはMarshall Blogに簡単に沿革を記しておいたので、そちらをご覧頂きたい。

Marshall Blog⇒【イギリス - ロック名所めぐり vol.15】 カンタベリー…プログレの聖地

280_4今回は最新の画像で堂内を見学してくだされ。

290_2

300_3やっぱり来ている課外授業の子供たち。
しかもコスプレつきだ。
美術館やこうした名所古跡を実際に目にして自国の歴史や文化を勉強する…実にいいことだ。
しかも、少人数。生徒たちも先生の話しを一生懸命聞いている。


先日Marshallの友人が、お嬢ちゃんがアリスに扮している写真を見せてくれた。Marshall Blogにも登場しているConnieちゃんだ。アリスとは『不思議の国のアリス』ね。
それはどういうことかとママのEmmaに尋ねたところ、そういうイベントを通じて、幼いウチからイギリスの大きな文化的財産である文学作品に親しみを持たせ、読書を奨励するのだそうだ。まだ3~4歳だよ。
日本はこういう点に関してはま~ったくダメだ。
英語なんかより小さいうちにドンドン自国の文学に親しませるべきだ。
英語の授業の代わりにガッチリ読書をさせて、ナニをどう思ったのか子供たちに意見を述べさせ合う。
そんな授業をやっているところがあるのかもしれないが、ほとんど耳にしたことがない。
相手の意見をよく聞き、自分の意見をうまく述べようとする…そういう経験を小さい頃から重ねることこそ国際人を育てる礎になると思うんだけどね。
外人と会議をするといつもそう思う。みんな会議がウマいんだよね。
一旦、母国語を覚えてしまったら、いくら勉強したってすぐには用のない外国語なんて身に付くワケがない。
英語なんか必要になって、ヤル気と根性があれば後でいくらでも、どうにでもなる。
優秀な人材を育てるのはとにかく小さいうちから本を読むことだ。自分は失敗したクチだけど。
それとも日本の政府は国民が利口になると困ることでもあるのかな?きっとあるんでしょうな~。

310vそれにしてもナント荘厳な光景よ!

320_3

330_3この「大聖堂」ってのもすごく興味があって一度勉強してみようと思っているんだけど、なかなか時間がなくて…。
ココは「クワイア」っていうのかな?
聖職者専用のエリア。
全部席が決まっている。

340_3アレ?こんなところにも?!

350_3素晴らしいステンド・グラス群!

360vご存知の通り、ステンドグラスの一部は聖書の一場面を図柄にしたもので、さっきの先生が一枚一枚子供たちに説明していた。
ああ、私も授業を受けたいよ!

370v_2

355ココが大聖堂の一番奥。
最も神聖な場所とされている。
12世紀の大司教、トマス・ベケットを祀っている礼拝堂だ。
ベケットは教会の権限を巡って時の国王、ヘンリー2世と対立し大聖堂の中で暗殺された。
いつも思うんだけど、キリスト教って穏やかな教えを掲げているワリに、イザ宗教となるとガンガン戦争をしたり、陰謀を企てたり、殺戮をしたりしちゃうんだよね~。どうなってんだ、その辺?
さて、ベケットは死後、ローマ教皇から聖人とされ奇跡を起こすようになったと伝えられている。
コレ、「聖人」っていうのは大変なのよ。そう簡単にはなれない。何百年も経ってからようやく「聖人」とよばれるようになった聖職者もいる。もう遅いっつーの。
ベケットは重病人やら瀕死のケガ人のところに現れては次々と治してしまったらしい。
そのことがすぐに評判となり、カンタベリーには多くの巡礼者が訪れるようになった。
下の写真、床に火のついたローソクが置いてあるでしょう?わかるかな?
この下にトマス・ベケットが葬られているんだって!

380_3ウエストミンスターと違って、カンタベリーはCrypt(クリプト)と呼ばれる地下聖堂を除いて写真撮影もOK。このクリプトがまたスゴイ。
実に見ごたえのある設備なのですわ。

390v他の学校の生徒さんもコスプレしてる。
恥かしいのか顔を隠してる!んな照れることないのに。

400他にも学生さんがたくさん。

450大聖堂の裏に回る。

460コレも何かの遺跡なんだろうけど、ナニも説明がないの。

470ウワ~、見てこの空!
ひと雨来るぞ~!と思ったらドバっと降った。
でも電車の時間もあるので雨宿りもしていられないってんで、傘をさして駅へ向かう。

475v駅までせいぜい10分。もう晴れた!
イギリスの天気はいつもこうね。

480コレは駅前にある「カンタベリー城」の遺跡。
11世紀に建てられたものだが、徐々に壊されて今ではチョコッとしか残っていない。冒頭に掲載した城壁の写真はこの城に連なるものだ。

I_img_1001見学は自由…というよりほったらかし…というより何もない。
電車まで時間があったのでブラッと寄ってみたってところね。

I_img_1003あ~、さっきの雨雲はなんだったのよ!イギリスに来たって感じ満点!

I_img_1007さらばカンタベリー!
本当はこの隣のチラムという小さな村にも足を伸ばしてみようかとも思っていたのだが、時間がなくて断念。
だってLondon Passの元を取らなきゃならないじゃん!?

I_img_1008 …ということでヴィクトリアに到着~!
アレ、お昼食べてないんじゃん?体内時計狂いまくりで~す!

490つづく

2015年8月11日 (火)

イギリス紀行 2015 その5~リアル・エールはマジうまい!

メリルボン・ハイ・ストリートからオックスフォード・ストリート方面へ戻る途中…思い出してチョイと行ってみたのがこの通り。

05「ウィンポール・ストリート(Wimpole Street)」というんだけど、聞き覚えがある人はかなりの映画通。あるいはミュージカル通。

06ここは『マイ・フェア・レディ』のヒギンズ教授の邸宅があるところ。
もちろん実在の人物ではないのでそういう設定ということなのだが、映画の中でヒギンズ教授とイライザがコヴェント・ガーデンで出会うシーンで何度も「ウィンポール通りの我が家」と出て来る。
すなわちフレディがロイヤル・アスコットでイライザにめぐり会って、恋に落ち、浮かれまくって名曲「君住む街角(On the Street Where You Live)」を歌った界隈だ。
ライラックの木々も石畳も見かけないが、この辺りのハズだ。

07リージェント・ストリートへ出る。ピンクと黒をあしらったシャレたデザインのバナーがはためいている。

20vコレ、MAGNUMというアイスクリーム・バーのキャンペーンのバナー。
チョコレートをかぶせてナッツをまぶした棒のアイスクリームあるでしょ?ああいうヤツ。
イギリスではコーナー・ショップに行けば大抵扱っている。
£1.00~1.50ぐらいで買えるかしら。
ボリュームがあっておいしい。私もよく買って食べる。

80_4

カーナビー・ストリートへ行こうと思って…。

70_4

ココの装飾はいつもシャレている。

30vシェイクスピアが見下ろすパブ。
私もシェイクスピアみたいになって来たな…文章じゃなくてアタマのことね。

40_3John Stephenというこの通りを築いた人のプラーク。
モッズ発祥の地。50年以上前の話しだ。

45もうチェーン店の洋服屋ばかりで昔の栄華を感じ取ることはできないが、よく見て歩くと結構面白いものが発見できる。
立ち並ぶビルのところどころに小さな案内板が取り付けてあって、当時人気の的だった洋服屋やレコード店だったことが指し示されている。「ロンドン・ロック歴史探偵」としてはコレをめぐるのがまた楽しい。
詳しくは別途Marshall Blogで紹介する。

50_4女性の大工さん。カッコいいんだ、コレが!
右のプラークにも興味深いことが書いてある。コレもMarshall Blogで!

60_4さて、ここいらでパブ・タ~イム!

90_4この前は以前にも何回か通りかかっているが、初めて入ってみる。
「The Old Coffee House」という店。

95「コーヒー・ハウス」というのは17世紀に現れた女人禁制の男のたまり場で、文字通りのコーヒー・ショップでアルコールも食事も出さなかった。
コーヒー代のほかに入場料が徴収され、今の巷間の安いコーヒーを飲ませるといった類のものではなかったらしい。
店内では賭博も禁止され、コーヒー・ハウスに集まった男たちの会話から株式会社や保険、新聞、広告等のアイデアが生じ、産業革命の発端にもなったそうだ。
その「コーヒー・ハウス」がそのまま店名になっているパブ。

100_3店内はそれっぽくメチャクチャ古いイメージ。
軍隊への勧誘のポスターや古い写真が飾ってあってひとつひとつよく見るとすごく面白い。

120_4

日本にいるときに下調べしておいたのだが、何でもBrodie'sというリアル・エールがおいしいというので試してみた。
「試してみた」というより、それを飲みに来たのだ。
ま~た、ここのオヤジがやたら無愛想で感じが悪い!オーダーしてもニコリともしない。

一方、そのリアル・エールとやら、向かって右がそれ。
泡が少なめの普通のラガーみたいだが、モロに味は上面発酵のエール。コレが破天荒にウマいッ!
何とも言えない香りと適度な苦み、そしてスムースなノド越し!
これはウマイとしかいいようがない。
これまでのところ最良のエール。

110_4

Brodie'sのハンド・パンプ群。
恐る恐るオヤジに「写真撮ってもいい?」と訊いてみると「50ペンス出さなきゃダメだ…」とボソっと言いやんの…でも顔はニコッとしている。その上、ウインクまでしてみせた!
なんだ案外いいオヤジじゃんか!

130_3

スッカリ気に入っちゃった!次回もまた来ようっと!

135v足はすでに「棒」…。
風が強くて寒い…。
でももうちょっとガマンして、ついでだからリージェント・ストリートを渡ってへドン・ストリートまで「棒」を伸ばす…イヤ、足を伸ばす。

ココももう何回も来ているが、自分がシッカリと写真に収まるのはコレが初めて。

140_3コレを撮影した場所だ。しまった!ホウキかなんか借りて来てジャケットのボウイと同じポーズを取ればよかった!

145cd後で知ったんだけど、どうやらこういうプラークも存在しているらしい。全然気が付かなかった。あるいはもう取り外されたのかな?

146電話ボックスもまだ置いてある。ずいぶん奥に引っ込んじゃったな…。

150_4コレね。

155_2昔はこんなに見えていたんよ。

160v移動。
上品なお店が立ち並ぶアーリントン・アーケード。

170v_2珍しくフォートナム&メイソンなんかにも入ってみよう。家内と一緒じゃなきゃまず来ない。

180_4とにかくここの木造の階段には感動した!
もう「ギーギー」上り下りするたびに盛大に木がきしむ音がする。
上を見上げるとまるでヒッチコックの『めまい』のようだ。カッコいい!
でね、ココに入った目的のひとつはお土産探し。そしてもうひとつは当然トイレ。
男子トイレは四階(実際には五階。この差の理由は皆さんご存知の通り)の紳士服売り場の奥にあって、このいかにもポッシュな売り場を通り抜けて行くのが結構気が重い。
「May I help you, sir?」と「What are looking for, sir?」とか聞かれるのがイヤなのだ。
まず、こんな汚い格好をしていて「sir」と呼ばれることに莫大な恥ずかしさがある。
もうひとつは、そういう時は定番の「Thanks, I'm just looking」で乗り切れば何ら問題はないのだが、その足でトイレに駆け込むところをその店員に見られるのがあまりにも情けない。
…ところが、ココはロンドン。
ゼンゼン人のことなんか構わないのよ。つまり、汚い客はシカト。
でもね、チャンと用事があって話しかけると、ものすごく真摯に対応してくれる。
うるさくなく、丁寧なその態度はすごく好感が持てる…と行ってもタオルの一枚すら買わなかったけど。
ゴメンね、F&M。

190vおなじみリバティ。
こんなのもほぼ初めて入った。
家内と一緒だといつもは絶対に足を踏み入れないようなところにも行くので旅がとても新鮮になる。

200v_2しかし、ここは殺人デパートだね。
店内はそれはそれは気品にあふれていて素晴らしい!木造風なんだよね。
あ、ちなみに、ヨーロッパは「石の文化」とかいって『三匹の子ブタ』の三番目の子ブタちゃんが作ったような築100年は軽く経過している石造りの古い建物がたくさんあるが、梁をはじめとした中の構造は完全に木造だからね。だから盛大に床は軋むし、傾いている。
話しは反れるが、昨日、テレビの甲子園の番組のインタビューで家の職業を訊かれ、「父は子ブタを育てています」と答えていた子がいた。「子ブタを育てる?」…ずいぶん可愛い職業だな~…とその時は勝手に思ったけど、アレはもしかして「小ブタ」なる小さい品種のブタの飼育をしているのかもしれないな。
どうでもいいか…。

とにかくリバティ!
素晴らしく群を抜いているのはその雰囲気だけではない。
値段だ。
殺人的に高い!
もちろん為替の関係もあるが、すべての商品に日本だったらひとつも売れないような値段がついている。
数日後、ブレッチリ―の友人とこのことについて話しをしたが、まず出て来た言葉は「Crazy!」だった。
もちろん値段の話し。やっぱタケぇんだ…。
例えば、どう見ても日本で一枚500円も出せばオツリが来そうなコースターが2,000円近くもする。
イギリスの消費税は20%なので、そのせいもある。それを割り引いても十分に高い。
「旅の記念」じゃ許されない範囲だ。
すべてのアイテムが日本の価格の2~3倍と考えればよかろうか…するとイチイチ考えなくても何も買わなくなる。
「コッツウォルズ命のセレブの方々」にはまったく関係のない話しですよ~。

イギリスは、日本とは比べものにならないぐらい都会と地方の物価に差がある。だから地方の人はよほどシッカリした目的がない限りロンドンで買い物はしない。
つまりロンドンでしか手に入らないものしかロンドンで買わない。
最近、Kate BushやFleetwood Macのコンサートがロンドンで開かれMarshallの社長ご夫妻も観に行っていたが、そういうものにはシッカリとお金を出すのだ。

210_4ヘロヘロなクセにナイツブリッジで地下鉄を降りてハロッズへ…。
「せっかく来たのにこんなにハロッズを見ない日本からの観光客は他にいるまい」というぐらいの短時間で切り上げる。キメ台詞は「三越にきっとあるから…」だ。
もう疲れちゃってダメ!

220_4つづく