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2015年7月

2015年7月30日 (木)

イギリス紀行 2015 その4~雨のウエストミンスターからの~

マイッタ。
これにはマジでマイッタわ。
今回のロンドンのお宿は駅から近いし、清潔だし、静かだし、リーズナブルだし、すっかり気に入ってしまったワケなんだけど、ひとつだけ気になっていたことがあった。
それは、トイレ&風呂のドアのノブがかなりアホアホになっていて、「コリャ、ガッツリとドアを閉めたら最後、ノブがウマく働かないかも知れないな…」ということだった。
マァ、それとて問題になるハズなどなかろうと特段心配はしないでいた。
ところで、旅の二日目は時差ボケがキツく、しんどいのが普通。
そこで前回レポートしたおいしいフォカッチャとエールに舌鼓を打って、フロにユックリ浸かって早めに寝て明日に備えよう…ということになった。
私は変なところが神経質で、枕が変わるとたとえ国内の出張でもグッスリ眠ることができない。コレが私にミュージシャンになることを断念させた理由のひとつなのだが(ホンマか?)、海外ともなれば尚更で、コレに時差ボケが加わって、必ず夜中の1時15分が目が覚めてしまうのよ。
その後は朝まで寝つけず、ベッドの上で阿鼻叫喚の不眠地獄に陥ることになる。
そんな体だから今回も病院で処方してもらった「導眠剤」というヤツを持参して、この日もフロに入る前に一錠摂取したというワケ。
そうそうこの部屋、大きな湯船があることも魅力のひとつで、ジ~ックリ足をマッサージしながら疲れをほぐすことができた。
気持ちよくひとっプロ浴びて、家内と交替しようとバスルームから出た時…
「ガチャン!」
あ、イカン、ついやってしまった!と思ったらもう遅い。ドアがピッタリと閉まってしまった。薄い紙1枚を差し込むスキもない。そして案の定アホアホのノブが空回りしてドアが全く開かなくなってしまったのだ!
コレはマズイ…マズイぞ。
こうなりゃ風呂なんてどうでもいい。トイレだ、トイレ…トイレをどうする?
色々とやってみたけど工具が何もないのでラチがあかない。ナニをやってもピ~ッタリとハマっちゃたドアはビクともしない。
15分ほど格闘したが、自分で開けるのは諦めて宿のアンちゃん、ダミアーに電話をする。
もう11時近くで出やしない。
仕方がないので留守電で状況を説明し、できれば今すぐ直してもらいたい旨のメッセージを残した。これぐらいの英語は「屁」でもない。
…と思ったら、「屁」より性質の悪いヤツがやって来た!
「大」だ。ナゼこんな時に!
まさか、ビニール袋でするのはイヤだし、いくら暗いからといって、まさかロンドンで野グソするワケにもいかん。いつかアナハイムのディズニーランドの外壁で立小便をしようとしたら警官にマイクで注意されたことも記憶に古くない。
そこで、閃いた!
「テスコだ、テスコ!確かアソコの大きいテスコは24時間営業だ!」ってんで、また洋服に着替えた。
外はかなり寒いので、ダウンを羽織って小走りにテスコを目指した。
目指したのはいいけど、眠り薬飲んだ後なのよ!トホホ、もう寝ようと思っていたのに…。
しかし「大」はすぐそこまで押し寄せてる!
走れシゲ!シゲは走った!…メロス状態!

一方、ダミアーは留守電を聞いて私がテスコへ向かって出た後、親切にもすぐに様子を見に来てくれたようだ
ところが、家内は初めて訪れる異国のホテルの部屋でたったひとりで残されて不安で仕方がない。
そこへ「コンコン」なんてノックされるものだから飛び上がってしまう。
結果、せっかくダミアーが来てくれたのに居留守を決め込んでしまった。

私はというと、這う這うの体でテスコに到着。暗闇に煌々と輝く「TESCO」の赤いロゴ。
「やった、ナントカ間に合った!」と思ったのもつかの間、24時間営業のハズなのに閉まってるでないの!
そんな馬鹿な…と、ようやく気が付いた。
ロンドンの商店は、日曜日はどこも早じまいで5時閉店なのだ~!
しかし、ここで諦めるワケにはいかない。
咄嗟に思いついたのが例のパブ
「パブは日曜日でも夜まで開いているハズだ。しかし、もう11時を回っている…果たしてまだ開いているだろうか…、開いていなかったらどうする?」…なんてことがコンマ何秒かの間に頭の中を駆けめぐる。
エエイ、ままよ!行かなきゃココで憤死だ!(本当は糞死)

また小走りでアールズ・コートの駅前を目指す。眠り薬が効いてきてヘロヘロよ!
すると…オオ、やってるでないの~。例のコートフィールドというパブ!
みんなやってる、やってる、こっちの気も知らないで。
バーテンダーがコチラを見ていないことを確認してトイレへダッシュ、そしてセーフ!
そして、知らん顔をして店を出た。

長くなってゴメンね。でもコレが今回の旅のハイライトだから我慢してね。

身軽になってホテルの部屋に帰ると、家内が「留守中に誰か来たけどコワくて居留守を使ってしまった」と詫びるが、もう大丈夫。出すもの出したらナントカなる。
…なんて話しをしていたら再びノックの音。
お~、ダミアーに違いない!
親切に彼がまたやって来てくれたのだ。
家内の無礼を詫びたがいっこう意に介さないダミアー。見た目より全然ナイスガイだ。
テスコへ行ったことを告げるとゲラゲラ笑ってた。
もう留守電を聞いて様子がわかっているので、さっそくノブの状態をチェック。
「チョット、キッチンから包丁とフォークを取ってください!」
双方を渡して待つこと5分。
「バコン!」という轟音とともにドアが開いた~!
イヤ~、天照大神は中にはいらっしゃらなかったけど、まさに天岩戸が開いた気分。世の中が明るくなった!
ありがとうダミアー!
でも、すっかり眠気が覚めちゃたよ!

で、この話しのオチをまとめてみた。
Literally the hotel guy fixed the door with a kitchen knife and a folk!!
ココ、笑うとこです。
外人にはウケた。

ダミアーは不便を詫びながら下の写真のように応急処置をしてくれた。ヒモ!
ひと仕事終えて意気揚々と帰ろうとするダミアーは「♪ヒュヒュヒュヒュ~、ヒュヒュヒュ~」とやや勝ち誇ったように口笛を吹いていた。聞いたことのないメロディだ。
よく映画で見かけるでしょ、外人が「♪フフフン、フフフ~」って鼻歌を歌っているシーン。アレで知っている曲が歌われているのを聞いたことがない。
それで、いい機会だと思い、ワザワザ直しに来てくれたお礼に予備で持ってきたお土産をダミアーにプレゼントしながら尋ねてみた。
「ダミアー、それ何ていう曲?」
するとダミアーは急に顔を赤らめながら「し、知らない」と答えた。
あの外人特有の「♪フフフン、フフフ~」はやっぱりアドリブなんだね。前からそうじゃないかと思っていたが、その夜とうとう確信した。


あ~、コレで安心して眠れるワイ。

10_4三日目の朝。
レトルトの親子丼とインスタントみそ汁。コレでゼンゼン満足。やっぱりお米だ~!

20_3アールズ・コート駅前のGREGGSで朝のデザート…というか朝のコーヒーね。
見た目はちょっとヘヴィだけど、そう甘くなくておいしい。そして安い。

30_3GREGGSはパスティ屋さん。好きなんだ~、GREGGS。
何年か前にヨークへ行ったときにスティーヴから教えてもらった。
一番安いパスティが「£0.95で120円」…その時のことが『イギリス紀行2012』に記してある。
それが今回は195円。円安のせいで1.6倍になっちゃった。パスティ一個ぐらいならまだいいけど、コレがチョットした買い物だと大変なことになっちゃう。何も買わないけど…。

アールズ・コート駅のGREGGSの写真を撮るのを忘れた。
代わりにコレ。このGREGGSはMarshallの工場のすぐそばにある店舗。
コレが出来た時うれしかった。
日本にもできればいいのにナァ。

40_2
ついでに…コレはブリクストンのGREGGS。このブリクストンというテムズ川の南の街はデヴィッド・ボウイの地元なんだけど、かなりデンジャラスなところだったナァ~。

M_img_7235_2 パスティとはこういうヤツ。ペストリーを使って作る具入りのパンのこと。安くて、熱くておいしい。
この写真も別の機会に撮ったものね。
50_3
ああ、おいしくてついおかわりしちまった!帰ってからまたダイエットするべ。

35実は今日は朝から雨。
覚悟していたからゼ~ンゼン平気。
どうせすぐ止むだろうし…と思い、とりあえず屋根のあるところを見て回る計画にして、ウェストミンスターへ向かった。

60_3このウエストミンスター駅は私は知る限りでは全地下鉄の駅の中でもっとも近代的なつくりをしている…と思っていたら。

70_3ウエストミンスター駅のコンコースの広告。
「HMS WESTMINSTER」というのは23型フリゲート艦のこと。
「HMS」は「Her Majesty's Ship」、すなわち、「女王様のお船」。
「デストロイヤー」は「駆逐艦」、「クルーザー」は「巡洋艦」、「バトルシップ」は「戦艦」。「フリゲート」もそういう軍用艦のひとつだが、日本では正式な訳語がなく、「護衛艦」ぐらいに扱われている。
WESTMINSTERはニューキャッスルのタイン川にあるスワン・ハンターという会社のヤードで製造された。
タイン川流域は造船をはじめとした重工業で栄えたエリアだったが、サッチャーの政策により縮小し、完全に斜陽化したが、このスワン・ハンターというのはかつては世界で一番有名な造船会社だった。
興味のある方にはコチラの2013年のイギリス紀行のサウス・シールズの記事を是非ご覧頂きたいと思う。
で、この船は180人乗りで、武装もしており、大変使い勝手がよく世界中で活躍しているそうだ。
だからナンダというと、一方ではこのウエストミンスター駅の自慢が記してある。
何でも、この駅はロンドンの地下鉄のフラッグシップで(ココがシャレになってる)、ジュビリー線を拡張した際に改装された。オープンは1999年。
最深部は平均海水面より32m低く、ロンドンの全地下鉄の中で最も深いそうだ。
じゃあ、ってんで東京の地下鉄を調べてみたら、最深の駅は大江戸線の六本木駅で、海抜マイナス42.3mなんだと…アレ?勝っちゃったよ。
ゴメンね、ロンドン・チューブ。

80_3地上に出る。
出ると真ん前にはド~ンとビッグ・ベン。
家内は大感激!これだけよろこんでくれれば連れて来た甲斐があったってもんだ。

100v 雨は大したことはないけど寒いっ!

M_img_0685この辺りはいわゆる官庁街で、モノスゴイ量の車と人がいつも行き交っている。
ビッグ・ベンやら国会議事堂(ウエストミンスター宮殿)やらウエストミンスター大寺院だのがひしめき合っているエリアだけあって観光客もワンサカ。人のこといえないけど…。

90_3ウエストミンスター大寺院に行ったワケだけど、アソコは施設内の撮影禁止なの。ケチ。
朝からモノスゴイ行列。でも、LONDON PASSのおかげで待ち時間ゼロ。
優先して入れてくれるのだ。
入館料は£20.00だからハイ!4,100円なり。高い!ハイ、LONDON PASSがあるから大丈夫。

はじめてオーディガイドってのを借りて見て回ったけど、メチャクチャ面白かったナ。ヘンリー七世やヴィクトリア女王の棺やら…結構勉強してるのよ。

M_img_0690さぁて、まだ雨は降ってるし…。
トイレにも行きたいな…。
そうだ、チャーチル行こう!

110_3ということですぐ近くのチャーチル博物館へ。
LONDON PASS消化企画…でも、ココ案外面白いんよ。以前一回来たことがある。
やはり写真撮影禁止。
スゲェ、混んでやんの。
ここも高いよ~、£18.00だから3,690円。LONDON PASSがあるから大丈夫。
リーフレットに「IWM」あるのは、「Imperial War Museums(帝国戦争博物館)」のこと。いくつか行ってみたが、大戦勝国だけあってこの類の博物館は大変充実してどこも見ごたえ十分だ。

120_3ロンドン・タウン歩きの大きな楽しみのひとつプラーク探し。

130vジェイムス・スミソン(1795-1829年)は鉱物、化学の科学者。全遺産がアメリカに寄付され、スミソニアン博物館で有名なスミソニアン協会が作られた。
ウエストミンスターに住んでいたんだネェ。

140vもうお昼。
やっぱり本場のフィッシュ&チップスは押さえておこうということで、家内が事前に調べておいたてくれたとても評判のいいお店に繰り出した。
場所はオックスフォード・ストリートからチョット入ったところ。「THE GOLDEN HIND」という店。看板から「D」がなくなっちゃってる。

150_3アルコールを置いてないのでコーラで頂く。
家内は定番のコッド。すなわちタラ(手前)。私はハドック。すなわちモンツキダラ…ってナニ?ハドックも定番のネタだ。
外はカリッカリ、中はフワッフワ。魚が新鮮なのだろう、実においしい。チップスもジャガイモの風味が濃くて本当にウマい。
二人ともペロッ。
おいしくてうれしんだけど、この店、「フィッシュ&チップス屋」のクセしてチップスは別売りなんだゼ。
それと、トイレに入ったら鍵が壊れていて、中から出れなくなっちゃった!
オイオイオイオイ、またかよ~!
カギのレバーが緩んでいて、向こう側にとび出して完全にアホになっちゃってる。コリャ、外から誰かが飛び出した錠を押さえてくれないと一生出れないゾ…。
「Help me!  Somebody get me out of here!」とか叫ぼうかとも一瞬思ったけどそれも恥ずかしい。
と思って中から地味にノックをし続けた。小一時間は中にいただろうか…という感じがしたが、マァ
実際には5分ぐらいだったろう。
誰かが外からガチャンとカギを押し込んでくれたのだ。お店の人だろうな。壊れてるの知ってたんだよ。

160_3メリルボン・ストリートに向かう。
途中通りかかったのはコレ。
EMIの昔の社屋。
ビートルズの『Please Please Me』=赤盤、青盤はこの中で撮影された。

170vコレね。

Red_2

Blue_2 その隣はウォレス・コレクションという国立の博物館。
ココでおもしろいものを発見したので近日Marshall Blogで紹介するね!Little Featがらみだよ。

180_3ブラブラとメリルボン・ハイ・ストリートを進む。
ココは色々とオシャレなお店が並んでいて魅力的だ。
風邪が強くで寒い。とてもダウンなしではいられない。

190_2魚屋さん。別にオシャレじゃないけど…。
Img_0712
本屋さん。

200v旅とか地理系の書籍を得意としているお店だ。

210_3このドーント・ブックス自体はオープンが1990年と古いものではないが、オリジナルの本屋は1910年の創業。100年以上経っている。

220_3マァ、何て重厚で素敵なことよ。
以前にも来たことがあるが、いつ見ても素晴らしい。本は好きだ。

230_3家内のリクエストのお店「ロココ・チョコレート」。
普通の大きさの板チョコが£4.95だから1,015円。レートが不利でなくても高価なチョコレートだ。
恐る恐る二枚ほど買って食べたが、メチャクチャおいしかった。もう素材がいいのがすぐわかる。
パッケージも秀逸だった。
お店のお兄さんがやたらとフェミニンで面白かったな。

240_3向かいはチーズ屋さん。
家内はチーズ好きで、コレも彼女のリクエスト。

250_2ゴッツイ!
下に敷いてあるテーブルみたいなヤツもチーズ。

270_2

ここは自然食品のスーパーみたいなものも兼ねているのだが、中に入ってみてビックリ。
クッサ~!
もうチーズ独特のニオイが充満していて激クサもいいところ!コリャ、日本ではかぐことのできないニオイだわ…3秒で脱出!

260_3しかし、ゴッツイ。
ハイジがよろこびそうだわ!

280_3ホラね、だんだん晴れて来たよ~!

320vつづく

2015年7月26日 (日)

イギリス紀行 2015 その3~マーケットに行ってみよう

今日は日曜日。
家内のリクエストであちこちで開いているマーケットへ行ってみよう…ということでロンドン塔の後、リバプール・ストリート駅まで来た。

10_3私は今までロンドンの東の方へ来ることがあまりなかったのだが、こっちの方もいいね~。

20_2このあたりはペチコート・レーン・マーケットとかブリック・レーン・マーケットなんてのがあるんだけど、今回はオールド・スピタルフィールド・マーケットというところに行ってみた。
19世紀からやってる。

30_2ひとりでロンドンに来たらまずこんなところ来ないけんね。いい機会だ。

40マーケットのようす。

50_2マァ、あるわあるわ、いろんなモノが!

60_2中古レコードはない。イヤ、一軒あったかな?欲しいと思うものはないけど、見て回るだけで楽しい。

70_2地図屋…

80_2コレはハンガー屋ではなくてアクセサリー屋。首回りのアクセサリーだけを扱っている。

90_2コレは、実際の文学作品から抜粋した文章で描かれたイラスト。

100_2例えばフィッツジェラルドの『華麗なるギャツビー』。このギャツビーが実際の小説の中の文章で形どられているというワケ。

110_2ホンモノのウイスキー・ボトルをペッチャンコにして作った時計。

120_2コレはわかりやすい。アウトレットの洋服。ゴッチャゴチャ!

130_2ベルト屋さん。待っていればその場でオリジナルのベルトを作ってくれる。

140_2アナグラムのブロックを使った飾り。

150_2こんな感じ。

160_2赤ちゃんの帽子屋さん。

170_2どれも可愛いの!

180_2さほど大きくもなく、混んでもおらず、ブラブラと見て回るにはちょうどよい感じ。

200_2端っコにはテーブルとイスが設置してあり、何種類もの食べ物屋の屋台が並び、簡単な食事ができるようになっている。
そろそろお腹が空いてきたのでウチもお昼ごはんを頂きましょう。

210_2家内が選んだのはコレ。
中の緑のヤツはヒヨコマメ、またはソラマメ、もしくはその両方から作った「ファラフェル」というコロッケのような揚げ物。
中近東の伝統的な料理だそうだ。それを野菜と一緒にピタに挟んだもの。

230_2

この「pilpel」というお店がものすごい勢いで気前よくこのファラフェルをサンプルに配っているもんだからウチもご相伴にあずかった。
そしたらこれがなかなか美味だったので家内はコレを頂いたというワケ。
ボリューム満点!
pilipelはロンドンに4つの店舗を構えているそうな。

220_2私はコレ。
トリの残飯定食…じゃないよ。
チキンのカレー煮とライス。見た目は汚いけどピリリと辛くて結構おいしかった。

240_2マーケットの外に出るとこんな感じ。

250こういう古いいでたちの店舗が街中でごく普通に営業していて実におもしろい。

260_2これなんか古そうだよ~。今は雑貨屋さんのようだけど、昔は果物屋さんだったんだね。看板を掛け換えずそのまま使っちゃうところがおもしろい。

270さっそく、さっきのpilpelの店舗を発見。今日はもういいわ。

280_2リバプール・ストリート駅のほぼ正面にある1745年開業のパブが「ダーティ・ディックス。」 1745年といえば延享2年だ…っていつ?1745年だ。徳川家重が九代目将軍になった年。


元々、このパブは18世紀の中頃に荒物屋や倉庫業を営むリチャード・ベントレーという人が経営していた。
ベントレーは若い頃はとてもダンディだったが、結婚式の日に婚約者が亡くなったショックでその後身の回りのことに一切構わなくなった。
やがて彼の店や倉庫は荒廃し、「汚いモノ」の代名詞となり、「ロンドンの汚い倉庫」という宛先だけで郵便が届いたという。
その後、その汚いリチャード、すなわちディックにちなんでこの店は「ダーティ・デイックス」という名前になったそうだ。下ネタではござんせんのであしからず!
そして、このベントレーはディケンズの『大いなる遺産』に登場する変人キャラのミス・ハヴィシャムのモデルになった。

300_2店内はこんな感じ。さすがに古いナ。

310_2入り口にはゲーム機があって「?」だったけど、中はムード満点だ。

315_2何の銘柄か忘れちゃったけど、エールでひと休み。あ~、リラックス、リラックス。
ロンドン散策の大きな楽しみのひとつ。

320_2隣りのテーブルでは若いカップルが食事をしてる。
雰囲気はタップリなんだけど、この店は、元はビールの醸造所で現在は約220軒のパブを運営する「Young's」というチェーン・パブの一角だそうだ。ちょっとガッカリ。
で、このYoung'sというのは、「Young's Bluecrest」というイギリスの年間の魚介類の消費量の40%を取り扱う食品会社の傘下なのだ。
だからとなりのカップルが食べていたフィッシュ&チップスもこのYoung's Bluecrest社の商品というワケ。
1745年開業の由緒あるパブも大手企業の商品を販売するための一拠点になっている。
ま、そんなもんか…。
ちょうどセメント会社とその直系生コン会社の関係みたいなものだ。

330_2目の前のリバプール・ストリート駅から地下鉄に乗って「コート―ルド美術館」へ。最寄りの駅はテンプル。

340_2コート―ルド美術館はテムズ川沿い、ウォータールー橋のすぐそばにある政府関連機関、芸術・教育関連機関が入った巨大な建物、「サマセット・ハウス」の中にある。

S_img_0659ゴッホ、モネ、マネ、ルノアール、ゴーギャン、ゴヤ、モジリアニ等々、日本には恐らくは来ないであろう印象派の名画が目白押しの有名な美術館。
以前にも来たことがあったが、美術好きの家内にココの素晴らしいコレクションを見せてやりたくてやって来た。
入場料は£7.00。1,435円。高い!でもLONDON PASSがあるので安心、安心。
これでまた£7.00元を取った…と。
しかし、旅の二日目はツライ。
時差ボケは激しさを増すし、少しはトレーニングして来たつもりの徒歩も能力の限界をスッカリ超えてしまったようだ。
動きたくない…。
ちょうどギター二本をバックにした声楽のミニ・コンサートをやっていたので休憩がてらジックリ聴き込んで来た。

345でもまだ歩く!
ライセウムはまだ『ライオン・キング』やってるのか…。

350_2ドゥルーリー・レーンは『チャーリーとチョコレート工場』か?
まったく見る気もおこらんな。
コレ、映画ではジョニー・デップがやったヤツでしょ?昔、飛行機の中でチャレンジしたけどとても観れなかった。

360_2…ということでブラブラ、ソロリソロリとコヴェント・ガーデンへ。ここはまた来るでしょう。

370レスター・スクエアを通ってソーホー経由でウォルドア通りに向かう。ウォルドアはマーキーの二号店があった通り。
途中ロニー・スコッツに通りかかったら長蛇のキュー!あ、列のことね。誰が出るのか気になったが、もう足が棒でアソコまで行くのすら億劫だ。
まだ歩かなきゃならないんだから!

380_2目的地はウォルドア通りのイタリア料理店「Princi」。
家内が日本にいる間にチェックしておいてくれた「ウマそうな店」のひとつ。
食事がマズい…というのが定番のイギリスだけど、チャンと調べればおいしそうなお店がゴマンとある。
「でもそれは大抵イギリスの海外から来た料理でしょ?」ってなことになるけど、そんなの関係ねぇ。
イギリス料理に限定していたらステーキかローストビーフかフィッシュ&チップスばっかりになっちゃう。
ハギス(茹でたヒツジの内臓ミンチ、オート麦、たまねぎ、ハーブを刻み、牛脂とともに羊の胃袋に詰めて茹でる詰め物料理)だのジェリード・イール(ウナギの煮こごり)だのマーマイト(イースト菌のエキス。オイニーがキツイ)だの、そんなもの初めから口に合わないのはわかってるんだから対象外だ。
以前にも書いた通り、グルタミン酸ナトリウムづけの加工食品や、店頭に何日置いておいてもダメにならない不思議なサンドイッチを平気で食べる日本人の方がよっぽど身体にマズイ(=ヤバいという意味)ものを食べてる。
あ、そういえば、卵の消費期限というのは海外の方が長いらしい。25日とか?コレにはワケがあって、向こうの連中は卵を生で食べる習慣がないからだ。
「生卵には寄生虫がいるから」といって、すき焼きをそのまま食べる外人はそう珍しくない。

だからロンドンでも平気でイタリア料理を食べよう。
問題は食事の回数。
つまり、一日の食事の回数はキマっている。
朝っぱらからウマいものめぐりは考えにくいことに加え、我々は米を食べることが義務づけられているから、食事は昼と夜の二回に限られる。
したがって、いくらおいしそうなお店を事前にたくさん発見していても、どれもこれも行くワケにはいかない。
ましてや時差ボケで体内時計が狂いまくっちゃっているから、あまりお腹が空かないので余計食事の回数が少なくなりがちになってしまう。

それと為替レート!
コレは後にまた書くと思うけど、ま、外食はどんなものを食べても感覚的にすべて日本の2倍から3倍の値段になっちゃう!

そんなことを念頭に置いて家族会議を開いた結果、プリンチで惣菜を買って家飲みにしよう!…ということに相成った。
何せビールには困らないでね~。缶ビールでも十分にウマいし安い。

歩きに歩いて「プリンチ」という店に到着。
モノスゴイ人気でお店は満席。
店の右側が食事スペース、左側が惣菜コーナーになっている。疲れ切っていたのと混雑具合が尋常でなかったので店内の写真は撮れなかったが、この惣菜コーナーが何しろ素晴らしい!
どれもヨダレが出そうなくらいおいしそう!
デザートがまた見目麗しい!
悩んだ結果、ツナとモルタデッラのフォカッチャをひとつづつとカプレーゼ、それに冷蔵庫に入っているティラミスがひとつ。それで£18.20だから3,731円。やっぱ高い~!
それでもビールは駅前のスーパーで買い込んで来てるからその分安上がりなのだ。
銘柄は定番のボディントン。好きです。
ボリュームはタップリだし、すごくおいしかった~!

で、この後、予想だにしなかった悲劇が!次号を待て!

390つづく

2015年7月24日 (金)

イギリス紀行 2015 その2~米食ってゴー!

二日目の朝。
珍しく朝から快晴。おかしいな…。期待はしないにしても雨は覚悟してきたんだぜ。
朝、空はどんよりと雲に覆われていて、午後気が付くと晴れて、夜から夕方にかけて快晴…というのが私にとっての典型的なロンドンの天気。
もちろん雨のオプションは一日中いつでもOKという認識だ。
晴れていて文句を言う筋合いは何もないのだが、前半だけムリに晴れてくれて、後半毎日シトシトというのはゴメンだからね。
数年前はまさにコレだった。
ま、それこそコレばかりは天にまかせるよりしょうがない。

10_2今回のお宿はアールズ・コート。
窓を開けるとナント目の前にエキシビジョン・センター!要するにエキシビジョンセンターのすぐ隣り。Led ZeppelinやPink Floydが大コンサートを開催したところだ。
詳しくはコチラ
もし、Zeppelinがコンサートをやっていたらタダで音が聴けただろうにナァ~…というロケーション!

20二日目の朝食。
昨晩スーパーで買ったオーガニックの卵でハムエッグ。それと晩ごはんの残りのチップス(フライド・ポテト)にインスタントのみそ汁。
そして何よりも大切なお米ね。何も炊くことはない。チンで十分。
若い頃は洋食づくしでも何ら問題なかったんだけど、今はまったくダメね。
何がダメって朝ごはんなんですよ。
「お昼にざるソバを一枚ズルっ!」なんてのは無理だけど、スパゲティだのピザだのハンバーグだのフライドチキンだの、日本で昼とか夜に食べるモノって、案外どこでも食べられる。
ところが、朝ごはんってのはまったくそうはいかない。
焼き魚、納豆、のり、ダシ巻き卵、味噌汁、そして炊き立ての白いごはん。
リッツでもプラザでもこんな豪勢な朝ごはんは出て来ない。
本当に日本の朝ごはんはスゴイ。
日本食が無形世界遺産に認定されたとかいう話しを聞くが、主に「朝食」を対象にしてのことだと信じたい。
一見豪華そうに見えるけど、洋食の朝ごはんなんて全然ダメ。一日はよくても、二日目でもう悲しくなっちゃう。
それと、以前も書いたけど、日本人は米を食べないと力が出ない…というか、疲れが取れない。コレで苦しんだことがあるからね。
今回のお宿はキッチン付きだから便利なことこの上なし。

サァ、米も喰ったしゴーゴゴー!

30お隣のエキシビジョンセンター。
Led Zeppelinの『Presence』のジャケットのオッサンの後ろのヨットの写真もここで撮られたものだ。
興味のある人はコチラをどうぞ。

40v「アールズ・コート建築」という言葉があるらしい。下の写真がそれにあたるかどうかはわからないが、このエリアには何しろ素敵な建物が並んでいる。

50地下鉄の切符の自動販売機。銀行のキャッシュ・ディスペンサーみたいなエラそうなナリをしているが大した働きはしない。
券を売って、カードにチャージができてというだけ。日本人ならもっと小さく作るだろう。
向かって右側のヤツなんてオツリが出ない。


さぁて、今回は事前に作戦を立てて来たでネェ。
決まったエリア内の地下鉄を、決まった日数や時間帯に限って好きなだけ乗ることができる「Travelcard」という切符を買うことにしているのだが、いかに有効に買うか…これが問題なのだ。
電卓を片手に「London Underground」の公式ウェブサイトとニラメッコしながら研究した。

60結果、ロンドンの中心のみっつのエリアの地下鉄を7日間自由に使える「7 Days Travelcard」をゲット。
実際にロンドンに滞在してカードを使えるのは5日間なのだが、一日単位で5回買うより7日分買った方が割安なのだ。
だって、1日乗り放題が£12.00。対して7日で£37.70だからね。
3日ロンドンに滞在するのであれば「7days」の元なんか簡単に取れちゃう。
…というのは、今ロンドンの地下鉄の初乗りって現金だと£4.80ですよ。
アータ、これ今の為替レートだと984円だぜ!
新宿から新宿三丁目に行くのに、または渋谷から表参道へ行くのに、梅田から淀屋橋に行くのに、名古屋から伏見に行くのに、984円ですよ!
狂ってるでしょう?狂ってるんですよ。

一方、「7days Travelcard」といえば7日間、Zone 1から3と呼ばれる中心地の地下鉄とバス、一部の国鉄をいくら乗っても7,730円。1日1,104円。
計算おかしいでしょう?計算おかしいんですよ。


このチケットは自販機では買えないので、窓口のオジちゃんに頼んでカードを作ってもらう。
Oyster CardというPASMOみたいなヤツに「7日間使える」というデータを入れてもらうワケ。
このカードを作るのも実は£5.00取られるんだけど、それでも割安。ケースつき。

70実は前日ヒースロー空港からアールズ・コートへ来る時には現金で切符を買った。£5.80、つまり1,189円。
それなら前日にヒースロー空港駅でこのカードを買えばいいじゃんか?と思うでしょ?でもね、ヒースロー空港はZone6といってロンドンの中心から一番遠いエリアにあって、Zone6をも含む7days Travelcardを買うとなると£58.00にもなってしまうのだ。円に換算すれば11,890円。
コレではバカバカしいもんね。
こんなことを事前に計算していたワケ。

80さっきのカードをこの自動改札口の上面の黄色いところに引っ付けると、前方のゲートがバコンと開く。
ところがですね、フィンズベリー・パーク駅みたいにゲートがなくて、この黄色いヤツが見当たらない駅があるんですよ。
それで、ピッとやるのをシカトしておくと、次に使う時にはカードが使えなくなってしまって、窓口の不愛想な黒人のオバサンに頼んでデータを再登録してもらわなきゃならないので注意が必要だ。(係の人が不愛想とも、黒人とも、オバサンと決まっているワケじゃないけど、私の場合そうだった)

90さぁて、いよいよロンドン・ツアーのはじまりはじまり~!
家内は初めてのことで大興奮。カッコいいとこ見せなきゃね!

その前に…とにかく今回は為替レートに泣かされたよ。
今、新聞なんかを見ると1ポンド=194~197円ぐらいの間を行き来しているでしょう?これは銀行間取引の値段だから我々はこのレートでポンドを買うことはできない。
コレに手数料が上乗せになるので£1=205円。今、浅草の両替屋に行ってチェックしてきた。
ロンドンでは両替店によって異なるけど、高いところでは210円ぐらいだったよ。
私は5月の上旬にギリギリ200円以下でゲットししたけど、今回このブログでは£1=205円で計算することにする。

100来た来た。毎度おなじみピカデリー線。

110まずはロンドンの銀座4丁目を家内に見せてやろうとピカデリー・サーカス駅で下車。
「サーカスってナンのこと?」
「サークルってことなんだよ。つまり円だね」
なんて初心者の質問にやさしく答えるわたし。

120「ロンドンのエスカレーターは東京都違って右側に立つんだよ」…なんてことも。

130ドワッ!
いつも大勢の人でゴッタ返しているピカデリー・サーカス駅の改札。誰もいない!
こんなの初めて見た!

140地上に出る。
このリリー・ホワイトというのはスポーツ用品店。シーズン・オフとなったグッズが安く買える。
ワールドカップの終了後のイングランドのユニフォームなんて定価の9割引きぐらいで処分販売しちゃう。誰も課って行かないけど…。
いつも混んでる。

150ロンドンといえばこの景色。
「SANYO」や「TDK」の看板がなくなって久しい。

155エロス像の前で一枚。
自撮り棒大活躍。

156最初の目的地に行くまで少し時間があったので劇場街のシャフツベリー・アベニューをブラリ。

160スゲェ!ほとんど誰も歩いてない!

170もう朝の9時半ぐらいなのにこの静けさ!

180目的地はコレ。レスター・スクエアの端っこにある「LONDON PASS」の販売所。
ここでインターネットで予約しておいたパスを受け取ったり、飛び込みのお客さんが購入したりする。
ウチは離日直前にこのパスの存在を知ったので、現地購入することにしていた。
インターネットで予約しているお客さんには列ができて待たされていたが、現地購入する人はその場でスイスイ。
「インターネットで予約しなくてヨカッタわね!」なんて係のオバサンが言ってた。
事前に頼んでおけば有料で送ってくれるサービスもあり。

210ところでLONDON PASSとは何ぞや?
簡単に言えば、コレを買っておけば加盟している観光名所に自由に入ることができるパスのこと。
♪チョット~待って~、チョット~待って~、「え、イギリスって博物館とか全部タダじゃないの?」…と訊かれそう。
大英博物館だとか、V&Aとか、芸術や科学の普及を促す国立の施設の多くはタダよ。それはそれは観光客にとってありがたい。
ところが、そういった名所旧跡、あるいは観光名所の全部が全部タダというワケでは決してなくて、有料のところは頭がおかしんじゃないかと思うぐらい入場料・入館料が高いのよ。
例えば、有名なウエストミンスター寺院の入場料、拝観料っていうのかな?コレがひとり£20.00だから4,100円。アータ、ふたりで行って、中で記念のペナントの一枚でも買おうものならすぐに10,000円超えよ。
それから、これまた人気のロンドン塔。コレが£24.50で5,223円!日本だったらこんな寺はまずないでしょ?!ロンドン塔は寺じゃないけど…。
ま、こんな調子でケタはずれに高い。
でも、行ったからには見たい、入りたい…で活躍するのがこのパスなんだと。
買う時に何回か言われたのは「マダム・タッソーとロンドン・アイには使えませんからねッ!」だった。
マダム・タッソーは今東京にもあるのかな?ベイカー・ストリートにある有名な蝋人形館。コレの入場料が驚きの£33.00!6,765円なり!
ロンドン・アイはウエストミンスターにあるあのバカでかい観覧車。コレが£19.35だから3,967円。
セントポール大聖堂が対象なのかどうかが最後まで不明だった。

パスは有効期限によって4種類が用意されている。
1日で£52.00=10,660円
2日で£71.00=14,555円
3日で£85.00=17,425円
6日で£116.00=23,780円
で、写真のようにケース、ランヤード、ガイドブックが付いてくる。
極端な話し、1日パスを買って、ウエストミンスター寺院とロンドン塔と、あとひとつどこかへ行けば簡単に元は取れちゃう。
ウチはどれを選んだかというと、5日しかいないのに6日パスをゲット!大盤振る舞いである。
もちろん勝算はあっての話し。
…というのは、事前にインターネットでどこに入れるかということを調べたんだけど、「高い、バカバカしい!」という理由で今まで行きたくても行けなかった施設がゴロゴロ網羅されている。
それなら今回一網打尽にそれらの施設をすべて踏破してやろうじゃないの!…と考えたワケ。
結果はどうだったかというと、マァ、トントンに毛が生えたぐらいかな?
もう一日あれば楽勝だったんだけどね。
やはり好きな人には見どころ満点のロンドンの観光名所だからね、ユックリ見て回りたいのが人情だけど、このパスのおかげで、元を取ることばっかり考えちゃってつい早足になってしまうのが難点か?
特にこういう公的な観光名所は5時とか4時半までしか入場できず、開館から7時間ぐらいしか猶予がない。
移動、食事、休憩の時間を考慮すると、かなり時間が限られているのだ。コレが結構手ごわい伏兵だってことに気付いたのは後になってからのことであった。
後悔は全くしていないけどね。

同じものがパリ、ダブリン、ローマ、ベルリンにもあるんだって。東京じゃできないだろうナァ。お金を取ってまで見せる施設が少なすぎるもん。
東京でやるなら「MESHI PASS」だね。
加盟店ならどれだけドカ喰いしても金を取られないってのどうよ。牛丼10杯ぐらい食べちゃうヤツいくらでもいるんじゃないの?
220ちょうど『ひつじのショーン』って映画の公開キャンペーンを展開していて、ロンドンの観光名所にはその場所にちなんだ格好をしたショーン像が置いてあって、コレを探すのが存外に楽しかったナ。
キティちゃんのもあったらしい。

230翌週末のクラプトンのロイヤル・アルバート・ホールのチケット売り出しの看板がチケット屋に出ていた。

240これがレスター・スクエアに林立しているハーフ・プライス・チケット屋さん。
ニューヨークでいうところのtktsね。
主に毎晩上演しているミュージカルやお芝居のチケットを取り扱っている。
その日の売れ残りのチケットを当日に格安で販売するワケ。また、ここの係員が不愛想極まりない。どうせやるならニコニコしてろ!っての。
ああ、この黄色い看板の『Sunny Afternoon』っての観たかったんだけど、時間が合わなくて断念!
好きな人には題名を見ただけでおわかりでしょう。The Kinksのミュージカル。

250vさぁて、LONDON PASSも無事にゲットしたし、元を取りに行くか!…イヤ、ロンドン観光を楽しむか!…イヤ、マーブロの取材に出かけるか!
ということで最初に訪れたのはロンドン塔。
やっぱりこのタワー・ブリッジ駅から外に出た瞬間の感動はいつ来てもスゴイよね。しかも天気がいい!

255ここにもショーン。

260こっちはビフィーター姿のショーン。
可愛いね~、子供たち!

275マァ、信じられないぐらいの晴天!寒いかな?と思って薄手のダウンジャケットも用意してきたけど今日は必要なさそうだな。

280ウチはですね、イギリスに来るためにアン・ブーリンの映画を観て予習してきたんですよ。
だから感動もひとしお?ったって、アンが首を斬られたところだからね。

290いつも混んでいるけど、今日もモノスゴイ混雑っぷりだった!
この建物の中に王室の財宝が展示されているのね。撮影禁止。ムービングウォークに乗ってサッサと移動させられちゃう。
この「E II R」というロゴの「E」と「II」はもちろん「Queen Elizabeth II」のこと。女王陛下が崩御してチャールズ皇太子が戴冠すれば「C III R」になるらしい。
Charlesという王は1660年から1685年まで在位したチャールズ2世以来となるからだ。
これでいくと、ダイアナの下の子、ヘンリーが王位を継承したら、8世以来ヘンリーというなの王がいないので「ヘンリー9世」となる。
カッコよくない?「八っつあん」直系だぜ。ハーマンズ・ハーミッツにまた歌ってもらわねば!

300あ、ちなみにウチでは「ヘンリー8世」のことを親しみを込めて「八っつぁん」と呼んでいます。

310みんなサ、ロンドンでも一、二を争う観光名所ってんで、ワイワイ楽しそうにVサインしながら記念撮影しているけど、ココ、元は政治犯らを収容する刑務所であり処刑場だったんだぜ!その前は城砦だった。
ヘンリー八世の時代、「ロンドン塔送り」は死刑宣告を意味した。一度入ったら生きて出てこれないのが普通。「オマエ、つべこべ言ってるとロンドン塔だぞ!」ってな具合。
罪人たちは船に乗せられてテムズ川からこの「トレイターズ・ゲイト(裏切り者の門)」を通ってロンドン塔に収容された。

315このあたりでアンは首を斬り落とされたという。
ちなみにロック・ファンはよくご存知だと思うが、ヘンリー8世には6人の奥さんがいて、処刑されたのは2番目の奥さんのアン・ブーリンと5番目のキャサリン・ハワードの2人。
ヘンリー8世はナンダカンダで6人の妻のうちアン・ブーリンのことが一番好きだったらしい。
アンを処刑する時、フランスから特別に切れ味のよい刀を取り寄せてスパッと首を落とさせたという。また、その刀が本当に切れるかどうか、自分の首で試してくれと申し出たヤツもいたらしい。
一方、キャサリンの時はそこらへんの刀でゴリンっとやっちゃったらしいよ。
昔は残酷だよね~。

320王室の財宝以外にも武具甲冑の類のすごいコレクションが展示されている。

330

340これは1613年に徳川秀忠からジェイムス1世に贈られた鎧ふたつのうちのひとつ。日英間の最初の貿易協定締結の記念品。
この鎧は元々武田勝頼のものだったとか…ホンマか?武田信玄の息子だよ~。会ったことないけど。
1961年まではロンドン塔内で飾られていたが、「重要人物からの贈り物」とされていただけで、すでに日本云々ということは忘れ去られていた。どうせ日本なんかその程度のもんだたのだろう。
返して欲しいね。それで鑑定団に出そう!
ちなみにどちらがマネをしたのかはしらないけど、BBCでも鑑定団と同じ内容の番組をやっているんだよ。

350アン・ブーリンと家内。

360スゲエ股間!
この鎧のモデルがヘンリー8世のものというワケではないんだろうけど、身体がデカかったヘンリー8世はたくましいふくらはぎを見せながら、フランスの王と自分のどちらが立派かと取り巻きの連中に尋ねたらしいが、一番の自慢は股間だったらしい。
で、鎧のこの部分も大変大きなパーツが取り付けられたということだ。
シゲ2世はコレの1/5で十分だわ。

370vテムズ川側の出口からタワー・ブリッジを望む。ここでまた感動!

380つづく

2015年7月18日 (土)

イギリス紀行 2015 その1~食わせろ、カツカレ~!

5月、イギリスに行ってきた。
仕事の用事もあるんだけど、今回は観光もタップリ。家内と一緒なのだ!
彼女は私を数えきれないほどイギリスに送り出してはくれたものの、自分が実際に行くのはコレがはじめて。
「え、ナニ、奥さんイギリス行くの初めてなの?」とやたら多くの人に驚かれたが、大きなお世話だい!


準備万端、大分前から期待と興奮のうちに待って、待って、待って、待って…ついにやって来た出発当日…雨でやんの。
イヤな予感。
数年前、前の会社を辞めてイギリスに2週間ほど滞在している間、ほとんど毎日雨だったことがあったからネェ。寒くてよ~。
ま、イギリスに行く以上、雨は覚悟しておかなければならないのは百も承知だけど、こうして東京にいるウチから雨に降られたんじゃお先真っ暗じゃんか!
そして、はじめての羽田からの国際便。
ウチはスカイライナーにさえ乗れば、成田も羽田も行くのにあまり時間が変わらない。金はかかるけど、荷物が持ち込みやすいスカイライナーの方が断然いいと感じた。
しかも、なんだ羽田!
コンビニに置いてあるポテチの製造日が古いじゃねーか!ここのところアミノ酸摂取を控えていて、ポテチ断ちしていた。でも、飛行機の中ぐらいは禁忌を解こうということで、空港でポテチを買う計画にしていたのだ。
もちろんポテチはビールのお供。これと幾ばくかのイカ系おつまみで飛行の中はバッチリのハズだったのだ。しかたないので、何か「ポテト系」のものを買い込んでおこうと「じゃがポックル」をゲット。
何でこんなところで北海道土産を買ってんだか?

J_plane2今回の荷物はかなりマッシブ。
カメラやら、PCやら、友達へのギフトやらでパンパンだ。
それに加えてハイライトの最終日のイベントに使用する家内のサプライズ・グッズがスーツケースの片面を占めている。
もちろんすべて計量済み。23kg以上は追加料金になっちゃうからね。ANAはふたつまで荷物を預かってくれるので助かる。
レンズの重みが問題で、家で何回も体重計に乗って確認した。
昔、ニューアーク空港でヒドイ目に遭ったことがあったからね。

20それにしても、いつの間にかどこもかしこも中国語の表記が入るようになっちゃったね。ロンドンは「伦敦」か…。「幕尼黒」なんて、コレだけ見たら何のことやら絶対にわからないな…。

30飛行機の席はかなり後ろの方。別に構わない。
じゃがポックルとイカ系おつまみ三種でビールを頂いた後は機内食。
ご存知の通り、メニューが二種類。今回はカツカレーとブリの西京焼からのチョイス。
さすがにもう機内食が楽しみということはないんだけど、少しでもおいしそうな方が食べたいじゃんね。
前の方からカレーのいいニオイがしてきているし、ここは問答無用でカツカレーでしょう。
すると、いくつか前の席でメニューを採っているCAさんがやたらと「ご希望に沿えないことがあるかもしれません」と言ってる。同じことがメニューにも書いてあるのも知ってる。
ま、カツカレーのことを言ってるんだろうな…と思うわね。
そして、我々の番…
CA : 今日のメニューはブリの西京焼きとカツカレーでございます。
ブリといえば氷見の寒ブリ。氷見うどんも大変おいしゅうございますが、氷見と言えばやはりブリ。その脂の乗ったのったブリを高級西京みそで丁寧に焼き込んだ自慢の逸品でございます。
一方、カツカレーの方は、脂質糖質ともに過剰で、向こうが透けてみるような薄切りの豚肉を使い古しの油で揚げた、一回の摂取で軽く2,000カロリーに届かんとする、お客様のようなメタボを気にするべき方にはとてもとてもおススメできるような代物ではございません。それにご飯も水分が多くベチャベチャで、カレーライスに向かない炊き方をしております。さぁ、どちらになさいますかッ?!」
私 : カツカレーください。
CA: ………数に限りがありまして、お客様のご希望に沿うことが出来ない場合がございます。ましてや格安チケットでこのような後部のお席をご利用いただいているお客様は特に望みが薄うございます。
私 : カツカレーください。
CA :  はいブリですね!
私 : イヤ、カツカレー。
CA : ………あ、今。カツカレーが品切れになってしまいました。ブリの西京焼きをご用意させていただきます。

オイオイ、だいたい初めからカツカレー足りないんじゃん?!
こうなると益々カツカレー食べたくなる。
もちろんCAさんのセリフは冗談だけど、もっとしっかり票を読んで来いっての。もしくはカツカレーと真っ向から勝負できる人気メニューを対抗馬に仕立てるべし!
ま、これから向こう一週間、魚っ気のあるものはフィッシュ&チップスしか摂らないだろうからよしとすることにした。
やっぱおいしくはないよ。
この味噌汁、あまりにもマズイというかイヤな味。後でまた触れるけど、多くの薬品を使って化学反応で強引に味噌汁にしてみました…みたいな。

40そして、着陸前の食事。
オイオイ、また魚だよ。今度はシャケだ。言いたくないけど、羽田で食べた朝ごはんもシャケだったんだぜ!
コレも選べるんだけど、もうひとつの方はもっと受け付けにくいようなメニューだった。
三回続けて魚になっちゃっやよ!

50ま、そんな食べ物の恨みもロンドンの街が見えてくれば忘れようというものだ。
お、案外天気がいいな。
イヤイヤ、コレに騙されちゃイカン。「イギリスの雨は主に全部に降る」…コレを肝に銘じておかなければ…。

55ヒースロー空港到着。なんかエラク歩くナァ…。

561年と2か月ぶりのヒースロー空港。ガラリと変わっちゃった!

60新しいターミナルが完成したのね。スッカリ立派になっちゃったのはいいけど、飛行機降りてから歩かされる距離はハンパじゃなかった!

70vでも、地下鉄への連絡は格段に便利になった。要するに歩く場所がズレただけのことみたい。
今回のロンドンのお宿はピカデリー線のアールズ・コート。
アールズ・コートにはもう何回も言っているので安心、安心。

80アールズ・コートに着いた~。ロケーションはコンベンション・センターのすぐ隣のクレッセント。

90コレがそのお宿。

100「ホテル」じゃなくて「スタジオ」か。
もちろんMarshallが置いてあるようなレコーディング・スタジオではないよ。
ホテル関連で使う「スタジオ」という言葉は「スタジオ・ベッド」が設置されている部屋のタイプのことを指す。
「スタジオ・ベッド」というのは昔よくあった、ソファを兼ねたベッドのこと。昼間はソファの形をしていて、寝る時には背もたれが平になって「ベッド」に早変わり…というヤツね。

110vもうひとつの意味は、「部屋の区切りがなくて、トイレ、浴室、キッチン以外の設備がひとつの空間に収まっている間取り」のこと。いわゆる「ワン・ルーム」というヤツ。
コレはアメリカで生まれた言葉らしんだけど、ここイギリスへ来ると「全部の設備がひとつの空間に詰まっている間取り」に意味が変わっちゃってるのかな?
下の写真がそれ。
手前はベッドだ。

とにかく、キッチンつきの部屋にしたかったのだ。
理由は「米」。今回は家内も一緒だし、自炊して米を摂ろうという作戦なのだ。
以前、二週間滞在した時、中盤からは時差ボケも取れ、変な時間に目が覚めず、ユックリ眠ることが出来るようになったのにまったく疲れが取れない。
それが米を食べてないからだ、ということに気がついたのだ。
我々、ダメよ、パンじゃ。
で、ロンドンで和食を食べるとなるとメッチャお金がかかるからね。朝だけでも自炊しようと思い立って、スタジオを探したというワケ。

で、ココ、バツグンに場所がよくて、清潔で、係の人も親切で、しかもふたりで泊まればゼンゼン格安ということでスッカリ気に入ってしまった。
私は一時ハマースミスのホテルを定宿にしていたことがあったが、それもひとりで泊まるとやたらと高くつくし、キッチンも当然ついてない。
ここは最高!
もうここを定宿にしようかと思ってるぐらいなの。

120簡単に荷ほどきしてからアールズ・コートの街へ繰り出す。
駅周辺にはTESCO、Marks & Spencer、The Co-operative Food、Sainsbury'sと大きくはないけどスーパーは揃っているし、ちゃんとしたパブや各国料理店が並んでいて何ひとつ困ることはない。
地下鉄もピカデリー、ディストリクト、サークルの三線が通っているのでとても便利。
駅にトイレもあるよ。

130三軒ある駅前のパブから選んだのは「Courtfield(コートフィールド)」という店。食べ物のメニューとハンドパンプがある…ということだけで選んだ。

140ま、典型的なロンドンのパブのたたずまい。

150とにかくエール!

160家内はまずはLONDON PRIDE。私は1730ってのをオーダー。
やっぱり好きだな~。
この香り、この味、そしてこの生温かさ。
ただね~、問題はレートですよ。これで1パイント£4.80かな?ヘタをすると1,000円になっちゃうからね。浅草の地ビール屋と全く変わらない。
チョット前の円高のころなら600~700円ぐらいだったか…。
Marshallの工場があるブレッチリ―あたりの一番安いパブだったら400円もしないで1パイント飲めた。

170ハラ減った~!
三回続けて魚だったからね。ガッツリ行くぞ~というこで脂質&糖質特集!
「ロンドンでハンバーガー」だってか?笑わば笑え。
こういうものがおいしいのだ。

180ペロリだもん。
「イギリスの食事はマズイ」のが確固たるイメージだが、やはりマズいはものはマズい。
でもね、マズいモノを避ければ当然のことながらおいしいものもたくさんある。
ま、私なんかイングリッシュ・エールがどこでも当たり前に飲めるだけでも幸せなんだけど。
今回は家内の徹底的な事前リサーチのおかげで食べ物もすごく良かった。大満足。
この茶色いソースはチョット危なかったけど…。
それと、この店のダメなところはパイント・グラス。
チャンとしているパブはエールの銘柄の入ったグラスに必ずエールを注いてくれるのだが、この店はほぼお構いなし。それはよくない。

190帰りにTESCOへ寄って明日の朝の食材の買い出し。
写真は別の日の昼間に撮ったもの。
このTESCOが後に悲劇の舞台になろうとは一体誰が想像できようか!

200家内ビックリのクリスプス。WALKERSの小さいパッケージが24袋入ってる。
こっちのポテチはグルタミン酸ナトリウム、すわわち「MSG」を使わない安心素材で作っている。MSGは日本で言うところの「うまみ調味料」ね。
イギリスではこのMSGの使用を徹底して排除している。過剰に摂取すると精神障害を引き起こす恐ろしい薬品として取り扱われているのだ。
日本ではこれを食品衛生法で「アミノ酸」として無害ヅラして取り扱われているから大変始末が悪い。
そのあたりのことを調べたらチト恐ろしくなっちゃって、最近は何か食材を買う時にはこの「アミノ酸」含有の有無を確認するようにしている。
ところが、日本でこのアミノ酸が使われていない加工食品などほとんど皆無で、買えるモノがまったくないと言っても過言ではないということを知った。
こういうことを言うと、「ナンでぇ、西洋の連中はそんな化学薬品をキラっているクセに、コーラをガブガブのんで肥満になってるじゃねーの!」と反論されれそうだ。私もかつてはそう思って西洋人の思想を嗤っていた。
でもね、考えてみるとコーラは心配なら飲まなければいいだけの話しで、避けることはいくらでも簡単にできる。
でも普通に流通している加工食品のアミノ酸を避けることは容易ではないんですよ。
日本はアメリカの悪食品の吹き溜まりだからね。
イギリスは世界でも最もオーガニック食品の規定がキツい国で、農作物をつくる土にまで厳しい監視の目を向けているんだって。

オーストラリアから帰って来たセガレの話し。
イギリスもそうなんだけど、食パンのような生活に直結している食べ物はやたらと値段が安い。薄く切った50cmぐらいの長さの食パンがひと袋60セントぐらいらしい。イギリスでも1ポンド以下だ(180円とか)。
とても量が多くて食べきれないので買ったことはないが、オーストラリアで暮していたセガレはそのコスパに重宝したらしい。
しかし、そのパンを買ってくると、一日か二日分を残して、すぐに冷凍してしまわないとマズイことになってしまうことにすぐ気が付いた。
アッという間にカビだらけになってしまうのだ。防カビ剤が入っていないから。
オーストラリアもオーガニック食材王国だからね。
そこへ行くと、日本のスーパーなんかで売っている食パンは全然カビないらしい。
知らないところで我々は一体ナニを喰わされているのだろうか?
日本人は「世界一おいしいご飯を食べている」つもりになっているけど、食材自体はかなり危険だということを知っておくべきだろう。

210vTESCOにあったハイネケンのアトラクション。いかに上手にビールを注げますか?みたいな。イギリスに来たらラガーは飲まないようにしているのでパス。

220vつづく