« イギリス紀行2015 その10~フォーには気をつけろ! | メイン | イギリス紀行2015 その12~アビィ・ロード行ってみる? »

2016年1月25日 (月)

イギリス紀行2015 その11~ロンドン行ったり来たり

ダブル・デッカーに乗ってコヴェント・ガーデンまで戻って来た。

10目的はココ。
ロンドン交通博物館を見るためだ…というよりLondon Passの元を取るためだ。
というのは本気半分、冗談半分。
ココも結構取るんだよね。
ナント、£16!あの時のレートで3,280円。博物館の値段です。
主たる国立の博物館が無料な分、こういうところで帳尻を合わせているとしか思えんな。
でも、今回はLondon Passがあるから大丈夫。
実はズッと前から入ってみたかったんだ。
数日前の夕方、タッチの差で閉館になっちゃったので今日は注意しつつやって来た。

20入っていきなりコレ!
ヘンテコリンな東京の地下鉄の路線図だけどウチの近所でチョット感動!

30エレベーターでまず最上階へ行くのが順路。
で、1800階に到着!…なワケない。

40エレベーターを降りるとそこは1800年のロンドン。
セント・ポール寺院がこの方向に見えるということは、この橋はブラックフライアーズかと思って調べてみると、1800年にはまだこの橋はなかったようだ。ブラックフライアーズができたのは1869年だそうだ。
どうでもいいけど、エラくにぎやかだね。
街並みは今とあんまり変わらない感じ?

50で、当時のロンドン・タウンを行き交った乗り物が展示されているというワケ。

60馬車も二階建て。
ロンドンの人は二階建てが本当にお好きのようで…。

70これは区画整理かなんかで街を壊しているのではなくて、地下鉄を敷設しているジオラマ。
ロンドンの地下鉄も初期は開削工法(東京で言うと銀座線、ニューヨークの地下鉄もそう。地面を掘って地上から線路を敷設する)だった。
その後、早くから推進工法(「推進管」と呼ばれる土管の親玉みたいなものを地中で水平に打ち込んで行って強引に穴を開けていく)が採用された。
今の地下鉄はシールド工法といって、落盤を防ぐためにフタ(シールド)をして内部の気圧を上げ、ダイアモンドの刃が付いた地下鉄の車両が通るほどの巨大な直径の掘削機が回転して穴を掘っていき、その傍からコンクリートの壁面に貼っていく。
誰が考えるんだか…スゴいものだ。
山間部のトンネルはもっぱらNATM(ナトム)工法だ。

80昔の切符の展示も豊富。
3,280円が高いか安いかはアナタ次第だが、見ごたえは結構ある。
でも、鉄道系の博物館ということではヨークのそれの方が断然上。

90交通博物館を見て気が済んで、トボトボ歩いてレスター・スクエアへ。
ココはいつも何かやってて賑やかだ。
よくロンドンで映画のプレミアなんてやってるでしょう。アレはココにある映画館の前でやるんよ。この写真で言うと向かってチョット右のところ。
そういう日はそれこそたくさんの人でゴッタ返してる。
いつか『ミッション・インポッシブル』かなんかのプレミア・ショウでトム・クルーズが来るってんで大騒ぎになっていたことがあった。

105

ピカデリー・サーカスの手前のプレイガイド。ポールとマーク・ノップラーのチケットが出てきた。ポールはO2アリーナ、ノップラーはロイヤル・アルバート・ホールだって!

106vまたブラブラとオックスフォード・ストリートを歩く。

110チョット左に入ったハノーヴァー・スクエアという小さな広場のそば。
向かって左の白い方がジミ・ヘンドリックスが済んでいたアパート。
その隣りがヘンデルが住んでいたアパート。

120ヘンデルの方は小さな博物館になっている。
有料。でもLondon Pass使用可。
中は一部を除いて撮影禁止。
ホントに何もない、ただヘンデルが住んでいたという事実だけが展示品のようなこぢんまりした博物館なんだけど、係のおじいちゃん、おばあちゃんがもう殺人的に親切なの。
ま、あとヘンデルが使ったとかいうピアノがあったか。
足を踏み入れた途端、「どちらからおいでですか?」と訊かれ、お客さんの使う言語で書かれた博物館の解説書を出して来てくれる。
そんなもの出して来られれば読まないワケにはいかないじゃんね。だって、そのおじいちゃん、目の前でニコニコしながら私たちがその解説書を読んでいる姿をジーっと眺めてるんだもん。
コレが結構ツライ。
またその解説書にはずいぶんと文章が書かれていて、全部読むのはシンドイし、かといってろくすっぽ読まずにすぐに返したらおじいちゃんが気の毒だし…。
最近「ろくすっぽ」なんて言わないか…?

125撮影OKなのはこのコーナーだけ。
ヘンデル姿の私。
女性のグッズはナゼか召使姿なの。
それはいいんだけど、サイズがやたらめったら小さい。
今にして思うと…コレ、子供用だったんだわ!

130v階段ぐらいは写真撮ってもいいでしょ。
というのは、隣もコレと同じ構造なハズで、ジミヘンがこの階段を上がり降りしたのかと思うと何かロマンじゃん?

140またバスに乗る。
疲れた証拠。こういう時はバスに頼るのが一番。

145トッテナム・コート・ロードの交差点。
この地下鉄の入り口は昔、大きなフィッシュ&チップス屋で、初めてロンドンに来た時入ったことがあった。
チャリング・クロス・ロード沿いのその裏にはアストリア劇場があった。

150オックスフォード・ストリート。
スゲエ人出!

155デイバッグを背負って自転車で通勤するサラリーマンたち。

160この自転車が危ないのなんのって!
平気でバスすれすれに走ってる。

170向かった先は…

175ココ。
ハリー・ポッターでもおなじみのセント・パンクラス駅。
もう夕方で影になっちゃってるけど…

180天気がいい昼間はこんな感じ。
いつ見ても荘厳なゴシック建築の傑作!

190この立派な施設ゆえか、以前はウォータールー駅から発着していたユーロスターが今はココに移って来た。

200国を跨いだ駅って感覚がピンとこないよね。
ここから外国へ行くワケだから。

210十数年前、私が初めてロンドンに来た時、ココは北方面へのただのターミナル駅で、駅舎以外の建物は使われていなかった。

220今ではホテルが併設してあり、大きなショッピング・コンコースができて大変にぎわっている。

230そして、すぐ左はキングス・クロス駅。こちらはスコットランド方面への路線のターミナル駅だ。
じゃない、コレは上野駅だ!
でもね、上野駅の駅舎はキングス・クロスを参考にしていると思うの。
東京はこういう駅舎がなくなったね。みんな味もソッケもない駅ビルになっちゃった。
残っているのは東京と上野と、使ってはいないけど両国ぐらい?
260
コレがキングスクロス駅。
向こうの人は「King's X」なんて書いたりする。

250キングス・クロス駅からラッセル・スクウェア駅に向かうピカデリー線の列車の1両目で爆破テロ事件が起こった。
2005年7月7日、ロンドン同時爆破テロ事件だ。
最近もあんなことになってきて実に物騒だ。

245

駅舎内部のようす。
エラくきれいになっちゃった!
Img_0022
あ~、今日もよく歩いた~。足がガクガクだ~。
宿に戻る前に例のアールズ・コートのパブでエールを一杯。
ウメ~!ちなみに中身はロンドン・プライドではござんせん。

270宿へ帰ってみると…オ~!バスルームの取っ手が直ってる!
ありがとうダミアー!
この取っ手の顛末はコチラをどうぞ。

280この日の晩御飯。
外で食べてもバカ高いので節約メシ。
サラダを作ってGREGGSのパスティ。ま、それほどハラも減ってないし、ウマい缶エールがあればそれでよし…と!

290つづく