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2020年4月25日 (土)

イギリス紀行2019 その24 ~ ブレッチリ―は今日も雨だった…

05ミルトン・キーンズに戻って来て最初の朝食。
ハッシュド・ポテト、焼きトマト、煮豆、目玉焼き、ハムにトースト…一体、このメニューがこのブログに一体何回登場したことか。
でもチョット違うのは、コーヒーの隣のマグカップ。
日本から持って行ったカップスープなの。
こういうスープの類がとにかく恋しくなる。
日本ではまず飲まないせいか、こういう時は海の家かスキー場の食堂のラーメンのようにおいしいね。
「調味料(アミノ酸等)」がいい味出しとる!…ウソこけ。
朝食のたびにこのスープを飲むためのお湯を頼むもんだから、朝、ウエイトレスのオバサンが私の顔を見ると黙っていても熱湯の入ったポットを出してくれるようになった。10イギリスに厚切りトーストはない…というか、30回以上行っていて見たことがない。
実際Marshallの社長が日本に来た時にたまたま朝食で出て来た厚切りトーストを指差して大笑いしていた。
チョットしか食べなかった。
向こうはこういうトースト・ホルダーに収まる厚みに切ってあるのが普通。
添加物を入れない、小麦のいい香りがするイギリスの食パンは、薄く切ってバターを塗って食べるのが一番おいしい。
マーマイトは絶対にゴメンだ!
ウチは食パンを買う時は、必ず10枚切りにしている。

12th 今日&明日はMarshallの本社に出勤。

20

30ミーティングをしたり、空いている机を借りてMarshall Blogを書いたり。
空き時間にはみんなとおしゃべりをしたり…とても楽しいの。
こんなことするのは7年ぶりだ。503時には「カッパ、カッパ」とティー・タイム。

60茶しぶドバ~!
でも、イギリスで飲む紅茶はホントにおいしい。水が違うからね。

705時を30秒も過ぎれば事務所にはダレもいなくなる。
1人として、1分として残業する人はいない。
ホンの数人の管理職ぐらいだ。
最初はコレに驚いたが、今は勝手知ったるところなので、5時になったらサササと事務所から出て少し散歩…イヤ、パブに向かう。

ああ、この白い建物「For Sale」になっちゃった。
大分前にココでビターを飲んだことがあったが、あまりのヌルさに驚いた。
でも、それがおいしいのだ。
香りが強くてね。
ああ、イギリスのビールが飲みたい!

80この角のビルはSwanというホテルで1階がパブになっている。
私が知る限り、この辺ではパブが一番安い。

90でもそれを通り過ぎる。
隣はヒーター屋。
こんなシャレた建物。
この先にイギリスのコンビニであるところの「コーナー・ショップ」があって、私はそこで「soap bar」という言葉を覚えた。
コレ、ナニかと言うと、「固形石鹸」のこと。
「Soap」は言えても「固形」という部分が出て来ない。
身振りを交えて「Square soap」とか「Solid soap」とか言っていたら「Ah!  Soap bar!」とスリランカ人っぽい店員が教えてくれた。
「Barか!」
こういうのは一発で覚えて二度と忘れない。
ちなむにコーナーショップはインドとかスリランカ、パキスタン系の人の経営が多い。
あとロンドンでは中国人もよく見かける。今は韓国人も多いのかな?
日本人がやってるコーナー・ショップはまだ見たことがない。
コレ、以前どこかに書いたね。覚えてます。

100散歩がてらチョイと足を伸ばして「Pink Punters」まで様子を見に行ってみた。
「GAY」、「LESBIAN」、「BI-SEXSUAL」、「TRANSGENDER」の方々の社交場。
向こう式に言うと「LGBT friendly nightclub」ということになるそうだ。
ココはいつ来ても変わらないナァ。
でも今はコロナの早期終息を目指して完全に閉店しているそうだ。
恐らく「密」がウリの商売でしょうからね。
ちなみにこの建物がある通りは「ワトリング・ロード」といって太古の昔にはローマ人が進軍した道なのです。

94ちょっと戻ってこの辺りのメイン・ストリート、エイルズベリー・ストリートを往く。
ココを歩くのはもう5年ぶりぐらいか?
なんかいつも雨が降っている印象だな。
5年前も天気が悪かった。

95目的地はココ。
130「Bull and Butcher」というパブ。
イギリスには同じ名前のパブがいくつもある。
ウナギの「宮川」、そばの「やぶ」、ラーメンの「来々軒」みたいにパブもスタンダードな名前ってのがあるんだよね。
「Red Lion」が一番多いんだったっけかな?

110v_2全く知らなかったんだけど、このフェニー・ストラッドフォードというのは「Heavy oil Engine」が発明されたところで、このパブの向かいにある「デンマーク・ストリート」にはそれを記念するプラークが取り付けられた建物があるらしい。
今度行くことあったら見て来よう。
というのは、この「Heavy oil engine」というのは文字通り「重油を使うエンジン」で、日本では「焼玉エンジン」と言われているらしい。
ドイツ人のルドルフ・ディーゼルがコレを進化させて「ディーゼルエンジン」を作ったのだそうだ。

120久しぶりに入ってみる。

140前回はこの手前のスペースが混んでいたので奥の部屋でエールを頂いた。
あの時は「ブギー、ブギ―」と騒ぐお姉さんがいてオモシロかった。
田舎のパブはどこへ行ってもおジイさんとオッサンばっかりだ。
あ、私もオジさんだったわ。

150こういう所はどこへ行っても暖炉があるが、使われているのを見たことがない。
ガスヒーターが設置されているのが関の山だ。

160エールはありきたりのモノしかなかった。
でも飲みたい、イギリスのビール!

170中学生ぐらいかな?
近所の子なんだろう。
見ていたらこの子、投げたダーツの点数を数えるワケでもなしに、ひたすら投げるだけ。
あんなことをしていてオモシロいのだろうか?
ズ~っとクチを開けっぱなしにしていたな…いかにも勉強ができなさそうだった。
 
ん?待てよ。
このダーツ板の真ん中のところを「Bull」って言うでしょ?
コレと「Bull and Butcher」という店名ってナニか関係があるのかな?

180町はこんな感じ。

1905年前と変わっていない。

200_2「Plumbing」というのは「配管」ね。

210こういう古い建物を残したリノベーションが本当に上手なんだよな~。225お、このウェディング・ドレス屋、まだあった。
しかし、いつ見てもスゴいサイズだ!
ほとんど両国のライオン堂。230子供用も色々。
大人から子供まで向こうの人はこういう装束をまとうとホントにキレイでカッコいいからね~。
アレだけは本当に引け目を感じるわ。240今日の夕食はまたココにした。
「Fenny Fish Bar」というフィッシュ&チップス屋。

250店内はこんな感じ。
お店のオジサンはとても気さくで感じのいい人。

260Marshallで会議をやると、キマって1日はこのフィッシュ&チップスの出前がランチで出された。
インターネットでチョット見てみると、書き込みでの評判がすこぶる良いではないか!
確かに久しぶりに食べると美味しいけど、もうポテトはウンザリ。

270もう1日、Marshallの本社でお仕事。

280その日の朝食。
ハッシュド・ポテト、焼きトマト、煮豆、目玉焼き、ハムにトースト…家内が私の朝食を見ると必ず「殺風景だ」と言う。
我ながらそう思うよ。
飽きた~。
でも、ホントに卵がおいしい。
いつも書いてるけど、日本の卵とは風味が明らかに違う。
目玉焼きにすると一番よくわかる。
ベトナムに行った時も豚肉の味が日本と違っていて驚いた。「豚肉の味」がするのね。
あんまり美味しそうに食べていたので同じテーブルにいた見知らぬ女性に「ホントに美味しそうに食べるわね!」って笑われちゃったん位だったんだもん。

290家内からの言いつけの「毎朝のヨーグルト」を大盛りで。
ヨーグルトも日本のヤツより美味しいな。
それとこの皮ごと食べるぶどうね。
毎回ひと瓶ずつ使うハチミツもうれしい。

300いきなり夕方までタイムワープして…となりのスーパーのASDAに買い出し。
前月末からもう何回も来ているので数人の店員さんと顔見知りになってきた。

310この缶樽エール!5リットル入りかな?
コレ、なんとか輸入できないのかナァ。
こういうのを「keg」という。「小さい樽」と言う意味。
5リットル入りで15ポンドだから2,000円チョット。

320お!エコバッグが入荷してる!
麻で出来たASDAのオリジナル商品。
2週間前には置いてなかったの。

330コレも家内から頼まれていたのでゴソっと買っといた。
レジのオバサンがビックリしてた。

340それと下着の買い足し。
持って来たヤツを少し捨ててこっちに切り替え。
ああ、PRIMARKはホントに助かる。
左のユニオンジャックのブリーフと右のトランクスなんてバーゲンで、それぞれ3枚で400円チョットだからね。

350夕食の一部。
「ママ・カップ!」
一番無難そうな「チキン・フレイバー」。

360ナニが入っているのかな~?
小麦が77%、パームオイル、塩、砂糖、乾燥野菜、大豆たんぱく質、ココまではマァいい。
問題はその次。
「Flavour enhancer」というのは「うまみ調味料」のこと。
続けて「E621」とか「E635」ってあるでしょ?
コレはEUで定められている食品添加物に付けられる共通のコード。
通称「E Number(E番号)」。「E」は「Europe(ヨーロッパ)」の頭文字。
で、コレはEの後の最初の数字で添加物を分類していて、600番台は「調味料」を表す。
「E621」は、ハイ出ました「グルタミン酸ナトリウム」、通称「MSG」。
次の「E635」は「5'-リボヌクレオチドナトリウム」といううまみ調味料の1種。
その下には「E500」というのが見える。
500番台はpH調整剤か固化防止剤を表し、「E500」は「炭酸ナトリウム」だそうです。
下から2段目の「E466」。
400番台は増粘剤、安定剤、乳化剤を表す。
「E466」は「カルボキシメチルセルロース」という乳化剤だそうだ。
こんなのを知っちゃうとホントに薬品を食べる様な心持ちになるな。
しかし、解せないのは欧米では「MSG」の使用が禁止されているとよく言っているのに…使われているじゃんね?
でもね、「MSG天国」の日本と違って、スナック菓子なんかにはまず入っていないことは事実。
「入れなくてもいいモノには入れるな」ということなのかな?

370と思って、アメリカ代表で「Campbell's(キャンベル)のミネストローネ」を調べてみた。
こんなこともあろうかと思って以前食べた時にラベルを剥がして保存しておいたのだ。
やっぱり…。
赤い線で囲った「Monosodium Glutamate」というのはグルタミン酸ナトリウム(MSG)のこと。
ナンダよ、やっぱり入ってるじゃねーか!
やっぱりこういう類のモノには入れざるを得ない…か。
完全に禁止しているのかと勝手に思い込んでいたわ。
きっと向こうの人のことだから、「『ココにグルタミン酸ナトリウムが入っていますよ』と書いておきますから、食べても気にならない人だけお買い上げくださいましな。後で頭がおかしくなったり狂暴になったりしても知らんけんね」ということなのね?11_cam 入っていたのはMSGだけではなかった!
折りたたみ式フォークがうれしいじゃないの!380こんなの食べるのは何年ぶりだろう?
やっぱり美味しいね、グルタミン酸ナトリウムは!

390<つづく>

 
(2019年6月12&13日 イギリスにて撮影)