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2016年1月

2016年1月31日 (日)

イギリス紀行2015 その13~美術は辛し

チャッチャと衛兵の交代式の喧騒を離れ、バッキンガム宮殿の裏にあるクイーンズ・ギャラリーを訪れる。当然London Pass使用可。さもないと2,100円ぐらい取られちゃうよ。今なら1,750円ぐらい。
その名の通り、王室所蔵の美術品を展示している。

10_2何の気なしにレオの素描なんかが飾ってある。
レオってダ・ヴィンチのことね。これだけでいくらすんのよ?

20v展示品は頻繁に入れ替わるらしいのだが、この時はそれほどビックリするようなモノはなかったかナァ?
一番ビックリしたのはコレ。
トイレ。

30_2スンゲェきれいで、ゴージャス~。

40_2このレトロな仕様が何ともカッコいい。

50_2ロンドンへ来て久しぶりに見た普通の蛇口。
ロンドンの公のトイレはたいてい自動開閉の蛇口で、アレがまた年寄りの小便みたいにキレが悪い。
エアタオルっていうの?ブロワー、手を乾かすヤツ。あれもいつまでもガーガー動いてるんだよね。そこへいくと日本のヤツはビタッと止まる。実に優秀だ。コレ以前にもどこかに書いたね?

60v建具も立派!

70_2椅子もスゴイでしょ?
王様になった気分で用が足せました!

80_2しかし、足がツライ…。腰も痛い…。
それでもガマンしてマルを歩く。ひたすらトボトボ歩く。

90_2トラファルガー広場に向かうのだ。どうしても行かねばならないのだ。

100_2何とか着いた~!
下の写真はかつてMarshall Blogで使ったもの。
文章もほぼ引用しちゃえ!

「ココはTrafalgar Square(トラファルガー広場)のCharring Cross(チヤリング・クロス)。目の前には、1805年、トラファルガーの海戦でフランス&スペインの連合艦隊を破ったネルソン提督の像、そしてその向こう側はNational Galleryというロケーションだ。
ところで、ロンドンから離れると「ロンドンまで〇〇マイル」という標識によくお目にかかる。日本と同じ。で、その「ロンドン」はロンドンのどこを起点に測っているのか?
ニューヨークならCentral Parkの端っこ、Columbus Circle。
東京なら日本橋の真ん中だ。
下の写真で私の向かって右後ろに馬にまたがっているオッサンの像があるでしょう?
この像はイングランド、スコットランド並びにアイルランドの王、Charles I(チャールズ1世:在位1625~1649年)。
ロンドンの距離計算はココが起点なんだって。
このチャールズ1世のところから、「ロンドンから〇〇マイル」と数えるのだそうです。」

105v塔の上に乗っかっているのがネルソン提督。
ショーンもネルソン提督の格好をしている。

110vこの帽子ね。ナポレオンみたいな帽子。

120_2はためくユニオンジャック。
オリンピックの時、この前の道をマラソン・ランナーが走った。

125トラファルガー広場に来た目的はコレ。
ナショナル・ギャラリー。
っていっても、私はココが好きでもう軽く10回以上は来ているんだけど、今回はチョットいつもとは違う心構え。
家内がいっしょということもあるけど…へへへ、勉強してきたんだ。

130_2相変わらず豪奢な内装。

160床のタイルも見事だ。

170_2

180_2このオジちゃん、チャーチルかな?

190ここでも小学生たちが課外授業を受けている。こういうグループがたくさん来ている。
実にいいことですな。
音楽でも美術でも「芸術」の在り方が日本とは全く違う。
日本人は経済やテクノロジーの発展の割には芸術に関しては著しく民度が低いといわざるを得まい。
これらの芸術は彼らのものだからして、日本ももっと固有の芸術や芸能を子供の頃から正しく教えるべきだと思うんだけどね~。バカみたいに人気取りでダンスなんか学校のカリキュラムに取り入れちゃって…。

200_2「勉強してきた」というのはコレ。
この映画をワザワザ映画館まで観に行ったの。おもしろかった。
常設の有名な作品以外にこの映画で紹介されているモノはとにかく本物を見ておこう!と決めてきたのだ。

Ng たとえばコレ。
ホルバインの「大使たち」。
ホルバインはドイツの画家で、ヘンリー八世の有名なポートレイトもこの人の手によるもの。
何か絵を見ていると今にもこのふたりが絵の中のモノでの「モノボケ」でもしそうな感じだが、これらのアイテムのひとつひとつに意味があって実におもしろい。ここには書かないけど。
ひとつだけ…。
向かって左のオジちゃんの足元にグレーの変なものが斜めに描かれているのでしょ?コレ、だまし絵になっていて、骸骨なの。

210_2フェルメールの「ヴァージナルの前に立つ女」。
フェルメールってのは何だか知らないけど人気があるネェ。
ニューヨークのメトロポリタン美術館のもチェックしたけど、あまりにも小さいのでビックリしたっけ。
下の写真の私、壁によりかかってるでしょう?
コレ、ダメです。
係員がすっ飛んできて怒られちゃった!

220_2どうしても見たかったんだけど、見つからなかった絵が一枚あった。
ひと通り探したんだけど、見当たらない。
もう足があまりにもツラくて、あきらめて一旦は美術館の出口まで行ったんだけど、家内と相談して「次はいつ来れるかわかないから…」ともう一度展示室に戻った。
240_2
そうして涙ながらに探し当てたのがコレ。
ルーベンスの代表作、「サムソンとデリラ」。英語では「ディライラ」と発音する。
ルーベンスといえば「フランダースの犬」だよね~。
コレもとてもドラマチックな絵なのね。
見ておいてヨカッタ!スゴイ迫力。
やっぱり本物は違う!

230_2ココはお隣のナショナル・ポートレイト・ギャラリー。
肖像画だけを集めた美術館。
ココもすごく好きな場所。

250_2今回の話題はナントいっても八つぁんだよね~。
右は二番目のお妃、アン女王。
「B」のペンダントをしているでしょ?ブーリンの「B」。コレが彼女のトレードマークだった。

260_2家内が気づいた。
ヒールを履いている女性をほとんど見かけない。
スタスタものすごい速さで歩くせいか、みんなスニーカーのようなペッチャンコの靴を履いている。
たとえフォーマルな服を着ていても靴はペッチャンコ。
雨が多いので高級な靴や濡れやすい靴を敬遠しているのかもしれない。

270_2つづく

イギリス紀行2015 その12~アビィ・ロード行ってみる?

ツワ~、いい天気だな~!
今日はロンドン滞在の最終日。
とにかくいい天気だ。
ココが毎回毎回、少なからず天気に悩まされてきたあのロンドンとは思えん!

10この辺りは由緒正しそうな豪邸ばかり。

20その証拠にそこら中の家にブルー・プラークが付いている。
このブルー・プラークも非公式に勝手に作って建物にひっ付けている輩もあるので注意も必要だが、この辺のモノは間違いないだろう。もう街の佇まいが全然違う。田園調布とか豊中みたいな感じ?
それでもサウス・ケンジントンやスイス・コテージのような本当に高級住宅街というエリアにくらべればまだまだか?

30例えばコレ。イギリスで最も有名な指揮者と言われているサー・トーマス・ビーチャムという人が住んでいた家。
ナントこの人、ロンドン・フィルハーモニックとロイヤル・フィルハーモニックの創始者。
しかも、この人の生家はビーチャム製薬を創業した大富豪。このビーチャム製薬というのは現在のグラクソ・スミスクライン…売上高世界第6位の総合製薬会社だ。ボルタレンやらコンタック売ってる会社ね。

40そして、ココがどこかと問うならば、ジュビリー線のセント・ジョンズ・ウッド。

50コレで有名なところね。
いつも思うんだけど、ココを通る車は気の毒だ。
イエロー・ライトつきのゼブラ・ゾーンだから、歩行者が渡っていなくても、人が横断歩道の傍らに立っているだけも一時停止しなければならない。
さもないと、見つかればガツンと罰金を取られてしまう。

60実際、ホントにビタっと止まってくれる…てんで、ウチの家内も記念に逆行。

70タマには私も…。

80ココがインターネットで24時間世界中継されているのは有名。

90ジャケ写を撮った時のジョンの視界はこんな感じか?

100横断歩道の反対側、あるいはジャケ写と反対側の光景はこう。

120
この写真は、イアン・マクミランというカメラマンが上の写真の交差点に脚立を立ててその上からハッセルブラッドで撮った。イアンはヨーコの紹介でジョンと知り合い、このジャケットの撮影につながった。
写真は全部で6枚。絞りはf=22、シャッター速度は1/500秒だったという。
大分絞ったな…。
撮影の日時は1969年8月8日午前11時35分。真夏のロンドン。今日みたいないい天気で日差しがよっぽど強かったのだろう。このジョンの白いスーツはイヤだったろうな~。

C_ab_ この通りを写真の方向に行くとキルバーンに出る。キルバーンは近々Marshall Blogで紹介する予定だが、何しろこの通りは交通量が多い。
写真を6枚しか撮らなかったのは、「撮らなかった」のではなく、通行止めが厳しいので6枚しか「撮れなかった」のではないか?なんて思ったりする。
イヤだぜ~。
車を止めて、「早く、早く」と急き立てられ、しかも撮る相手は天下のビートルズ。ビビっただろうな~…なんて想像しながら写真を眺めると楽しい。
ビートル・マニアに言わせると全然違うのかもしれないけど…マァ、いいじゃない?

110おなじみのアビィ・ロード・スタジオの外塀の落書き。
何か月かに一回かは白いペンキで上塗りされる。
当然ビートルズ関連の落書きやらメッセージばかりなんだけど、タマにはピンク・フロイドあたりの落書きがあってもよいと思うのだが…。

130スタジオの入口。
ドアの左の緑色のプラークはエドワード・エルガーのもの。

140何回かMarshall Blogに書いているが、このスタジオはフル・オーケストラがスッポリ入るイギリスで唯一のレコーディング・スタジオということで、こけら落としでエルガーが呼ばれて指揮棒を振った。オケはロンドン・シンフォニー、曲は当然「威風堂々」だったらしい。

150ひと通りビートルズの最後期の世界を味わってセント・ジョンズ・ウッド駅へ戻る。
「味わう」ってったって、私、過去に6回ぐらい来ているんだけどね。
それなのに下の写真は初めて見る光景!
見て、この昇りのエスカレーターに乗ったオジちゃんの大群!
そういえば、駅前も大勢のオジちゃんでゴッタ返していた。
コレ、木曜日の朝9時ぐらいなのよ!通勤の人達ではない。
この後、Marshallのあるブレッチリーに行く時、ちょうどこの駅の前を通りかかったので運転するディアンにこのことを尋ねてみた。
答えはクリケット。
すぐ近くにクリケットのグラウンドがあって、みんな仕事を休んで試合を見に来るんだって!
みんなスキだねェ~!
それにしても、スゴイ勾配だ。

160vさて、ロンドン最終日ということで、残り少ない時間で家内に何を見せてあげようかとかなり悩んだ。
カムデンも行ってないし、大好きなV&Aだって見ていない。ロイヤル・アルバート・ホールだってまだだし、リッチモンドだって見せてあげたい。
それに、あんなに楽しみにしていたマーケットだってスピタルフィールズしか行かなかった。
本当はポートベローを見せながらノッティング・ヒル・ゲイトあたりをブラブラしたかったんだけど、日程が合わなかったのね。
シャフツベリーのミュージカルも見れなかった…。
結果…基本に立ち返って…バッキンガム宮殿の衛兵の交代の儀式だけは押さえておこうということにした。

170

で、ピカデリー・サーカスからリージェント・ストリートをテムズ川方面に向かって下る。

165この通りがまたあまりにも立派なのね。
幅が広いうえに戦争の英雄だか何だか、デカい銅像がゾロゾロ並んでいる。
まるで屋外の美術館のようだ。

180こんなの見っけ。
Marshal。Marshallじゃないよ。
Air Chief MarshalというのはRoyal Air Force、つまりイギリス空軍のメッチャ高いポジション。
このサー・キース・パークという人は第二次世界大戦のヨーロッパ戦線の英雄なんだと。
名前の下にあるGCB、KBE、BAR、DFC、DGLらはポスト・ノミナル・レターズといって、その人がゲットした勲章の名前。
Jim Marshall, OBEみたいなヤツね。
イギリスのこの褒章制度ってのもよくわからん。
その昔、ビートルズが、MBE勲章をゲットして大きな話題になったが、近年は大勢の芸能関係者が受賞している。Mr.ビーンのローワン・アトキンソンもゲットしているし、エルトン・ジョン、エリック・クラプトン、スティング。ケイト・ブッシュ、ロジャー・ダルトリー、レイ・デイヴィス、ジミー・ペイジ、ブライアン・メイ、マーク・ノップラー等の世界に名だたるミュージシャンたちは揃ってゲットしている。
要するにこのあたりの人たちは、「芸術」がどうのとかいうことではなくて、外貨を獲得して国庫を潤した功績で受賞しているんでしょう。それでもちろんいいんだけど、なんか軽い感じがするナァ。
日本人も結構受賞しているんだけどまったくニュースにならないのはナゼなんだろう?

200The Mallはバッキンガム宮殿に続く参道。
「ザ・モール」ではなく「ザ・マル」と発音する。
2012年のエリザベス女王の在位60周年記念「シルバー・ジュビリー」の時にはここが人で埋め尽くされた…のをテレビで見た。ちょうどその時、私はロンドンにいた。
宮殿の前に設置されたステージにはポールやらエルトンやらが登場して女王を祝った。
ナマで観たくて忍び込めるところがないかと探したが、昼間からこの辺りはものすごい厳戒大勢でそれどころではないうえに、そこらじゅうの道が閉鎖されていてエラく不便だった。
ちなみに大英帝国史上、シルバー・ジュビリーを祝ったのは現エリザベス二世とヴィクトリア女王のふたりだけ。
そして、エリザベス女王はヴィクトリア女王の在位63年という不倒記録を破って現在に立っている。今年64年目。

210バッキンガム宮殿に行く前に騎兵の交代式を見よう。
宮殿の前をパレードする騎兵はこのホースガードと呼ばれる施設から出てくるのを知ってんだ。
だからまずそちらに回った。
あまり人も多くなくていい感じ。
ここにはその騎兵の博物館があってLondon Passが使える。そこで、時間をつぶす。
もうひとつ、17世紀の建物がそのまま残っているという向かいにある「バンケット・ハウス」というのが見たかったのだが、忘れてしまった。
おお~出てきた出てきた!

220遅番の黒い馬の舞台が先に外に出て整列し、早番の連中を迎える。

230しばらくするとバッキンガム宮殿の方がパカパカという音が聞こえてきて、その姿を見せる。
早番の連中は白馬だ。

240白い騎兵隊と黒い騎兵隊が向き合うだけでまんじりともしない。
この後、ようやく代表者がにじり寄って引き継ぎをするのだが、マァ、おそらく「今晩何喰う?」とか「今日のフィットボールはアーセナルが勝つかな?」なんて話しをしているのだろう。
そうこうしているうちにジャバジャバと景気のいい音がしたかと思うと馬の激放尿。
もちろん馬は衛兵の交代なんて知ったこっちゃない。
大でなくてヨカッタが、もちろんそういう時もしょっちゅうだろうね。
するとそれを始末する人もいるワケで…公務員だか厩務員だか知らないけど、それでも女王様にお仕えする高貴なお仕事とになる…かどうかは知らない。
260
実に美しい馬ばかりだし、兵隊さんはカッコいいしで見ごたえは十分。ただスゴイ砂ぼこり。
こんなこと毎日やってるんだもんナァ。優雅なもんだ。

250そして、宮殿に向かう。

270ね~、スゴイ人なのよ、いつも!

280今日は旗があがっているので女王が宮殿にいるハズ。

290ま、一応コレは押さえておかないとね!

300つづく

2016年1月25日 (月)

イギリス紀行2015 その11~ロンドン行ったり来たり

ダブル・デッカーに乗ってコヴェント・ガーデンまで戻って来た。

10目的はココ。
ロンドン交通博物館を見るためだ…というよりLondon Passの元を取るためだ。
というのは本気半分、冗談半分。
ココも結構取るんだよね。
ナント、£16!あの時のレートで3,280円。博物館の値段です。
主たる国立の博物館が無料な分、こういうところで帳尻を合わせているとしか思えんな。
でも、今回はLondon Passがあるから大丈夫。
実はズッと前から入ってみたかったんだ。
数日前の夕方、タッチの差で閉館になっちゃったので今日は注意しつつやって来た。

20入っていきなりコレ!
ヘンテコリンな東京の地下鉄の路線図だけどウチの近所でチョット感動!

30エレベーターでまず最上階へ行くのが順路。
で、1800階に到着!…なワケない。

40エレベーターを降りるとそこは1800年のロンドン。
セント・ポール寺院がこの方向に見えるということは、この橋はブラックフライアーズかと思って調べてみると、1800年にはまだこの橋はなかったようだ。ブラックフライアーズができたのは1869年だそうだ。
どうでもいいけど、エラくにぎやかだね。
街並みは今とあんまり変わらない感じ?

50で、当時のロンドン・タウンを行き交った乗り物が展示されているというワケ。

60馬車も二階建て。
ロンドンの人は二階建てが本当にお好きのようで…。

70これは区画整理かなんかで街を壊しているのではなくて、地下鉄を敷設しているジオラマ。
ロンドンの地下鉄も初期は開削工法(東京で言うと銀座線、ニューヨークの地下鉄もそう。地面を掘って地上から線路を敷設する)だった。
その後、早くから推進工法(「推進管」と呼ばれる土管の親玉みたいなものを地中で水平に打ち込んで行って強引に穴を開けていく)が採用された。
今の地下鉄はシールド工法といって、落盤を防ぐためにフタ(シールド)をして内部の気圧を上げ、ダイアモンドの刃が付いた地下鉄の車両が通るほどの巨大な直径の掘削機が回転して穴を掘っていき、その傍からコンクリートの壁面に貼っていく。
誰が考えるんだか…スゴいものだ。
山間部のトンネルはもっぱらNATM(ナトム)工法だ。

80昔の切符の展示も豊富。
3,280円が高いか安いかはアナタ次第だが、見ごたえは結構ある。
でも、鉄道系の博物館ということではヨークのそれの方が断然上。

90交通博物館を見て気が済んで、トボトボ歩いてレスター・スクエアへ。
ココはいつも何かやってて賑やかだ。
よくロンドンで映画のプレミアなんてやってるでしょう。アレはココにある映画館の前でやるんよ。この写真で言うと向かってチョット右のところ。
そういう日はそれこそたくさんの人でゴッタ返してる。
いつか『ミッション・インポッシブル』かなんかのプレミア・ショウでトム・クルーズが来るってんで大騒ぎになっていたことがあった。

105

ピカデリー・サーカスの手前のプレイガイド。ポールとマーク・ノップラーのチケットが出てきた。ポールはO2アリーナ、ノップラーはロイヤル・アルバート・ホールだって!

106vまたブラブラとオックスフォード・ストリートを歩く。

110チョット左に入ったハノーヴァー・スクエアという小さな広場のそば。
向かって左の白い方がジミ・ヘンドリックスが済んでいたアパート。
その隣りがヘンデルが住んでいたアパート。

120ヘンデルの方は小さな博物館になっている。
有料。でもLondon Pass使用可。
中は一部を除いて撮影禁止。
ホントに何もない、ただヘンデルが住んでいたという事実だけが展示品のようなこぢんまりした博物館なんだけど、係のおじいちゃん、おばあちゃんがもう殺人的に親切なの。
ま、あとヘンデルが使ったとかいうピアノがあったか。
足を踏み入れた途端、「どちらからおいでですか?」と訊かれ、お客さんの使う言語で書かれた博物館の解説書を出して来てくれる。
そんなもの出して来られれば読まないワケにはいかないじゃんね。だって、そのおじいちゃん、目の前でニコニコしながら私たちがその解説書を読んでいる姿をジーっと眺めてるんだもん。
コレが結構ツライ。
またその解説書にはずいぶんと文章が書かれていて、全部読むのはシンドイし、かといってろくすっぽ読まずにすぐに返したらおじいちゃんが気の毒だし…。
最近「ろくすっぽ」なんて言わないか…?

125撮影OKなのはこのコーナーだけ。
ヘンデル姿の私。
女性のグッズはナゼか召使姿なの。
それはいいんだけど、サイズがやたらめったら小さい。
今にして思うと…コレ、子供用だったんだわ!

130v階段ぐらいは写真撮ってもいいでしょ。
というのは、隣もコレと同じ構造なハズで、ジミヘンがこの階段を上がり降りしたのかと思うと何かロマンじゃん?

140またバスに乗る。
疲れた証拠。こういう時はバスに頼るのが一番。

145トッテナム・コート・ロードの交差点。
この地下鉄の入り口は昔、大きなフィッシュ&チップス屋で、初めてロンドンに来た時入ったことがあった。
チャリング・クロス・ロード沿いのその裏にはアストリア劇場があった。

150オックスフォード・ストリート。
スゲエ人出!

155デイバッグを背負って自転車で通勤するサラリーマンたち。

160この自転車が危ないのなんのって!
平気でバスすれすれに走ってる。

170向かった先は…

175ココ。
ハリー・ポッターでもおなじみのセント・パンクラス駅。
もう夕方で影になっちゃってるけど…

180天気がいい昼間はこんな感じ。
いつ見ても荘厳なゴシック建築の傑作!

190この立派な施設ゆえか、以前はウォータールー駅から発着していたユーロスターが今はココに移って来た。

200国を跨いだ駅って感覚がピンとこないよね。
ここから外国へ行くワケだから。

210十数年前、私が初めてロンドンに来た時、ココは北方面へのただのターミナル駅で、駅舎以外の建物は使われていなかった。

220今ではホテルが併設してあり、大きなショッピング・コンコースができて大変にぎわっている。

230そして、すぐ左はキングス・クロス駅。こちらはスコットランド方面への路線のターミナル駅だ。
じゃない、コレは上野駅だ!
でもね、上野駅の駅舎はキングス・クロスを参考にしていると思うの。
東京はこういう駅舎がなくなったね。みんな味もソッケもない駅ビルになっちゃった。
残っているのは東京と上野と、使ってはいないけど両国ぐらい?
260
コレがキングスクロス駅。
向こうの人は「King's X」なんて書いたりする。

250キングス・クロス駅からラッセル・スクウェア駅に向かうピカデリー線の列車の1両目で爆破テロ事件が起こった。
2005年7月7日、ロンドン同時爆破テロ事件だ。
最近もあんなことになってきて実に物騒だ。

245

駅舎内部のようす。
エラくきれいになっちゃった!
Img_0022
あ~、今日もよく歩いた~。足がガクガクだ~。
宿に戻る前に例のアールズ・コートのパブでエールを一杯。
ウメ~!ちなみに中身はロンドン・プライドではござんせん。

270宿へ帰ってみると…オ~!バスルームの取っ手が直ってる!
ありがとうダミアー!
この取っ手の顛末はコチラをどうぞ。

280この日の晩御飯。
外で食べてもバカ高いので節約メシ。
サラダを作ってGREGGSのパスティ。ま、それほどハラも減ってないし、ウマい缶エールがあればそれでよし…と!

290つづく

2016年1月 3日 (日)

イギリス紀行2015 その10~フォーには気をつけろ!

ハンプトン・コートから国鉄と地下鉄を乗り継いできたのはココ、ホクストンというところ。
10ホクストンにはジェフリー・ミュージアムという博物館があって、ここに訪れるのが目的のひとつ。

20すごくきれいでしょう?緑がイッパイで気持ちがいい!

30ココが入り口。
ガラスのドアのデザインが鍵穴になってる。
この博物館はイギリスの「住い」の博物館なのね。

35時代ごとにイギリスの民衆がどんな生活をしていたのかを展示している。
ま、期待していたよりは面白くなかった。

40チャッチャと館内を見て回って目的の二番目の場所を目指す。
誰も歩いていない。

50このアタリはベトナムのコミュニティなのね。
だからそこらじゅうベトナムのレストランばかりなのよ。
ベトナムといえば、「フランスと中国の二大グルメ国が統治した国」だけあって食べ物はウマいというのが定番ですわな。
60
で、家内が予め調べておいてくれた店に入る。
昼食の時間はとうに過ぎていたせいもあって、店内には白人の女性客が二人いるのみ。
彼女たちのテーブルの上に乗っている料理に目をやると…ウマそう!

G_img_1390 まずはビール。
サイゴン・ビールで生春巻きを頂こうというワケね。

70ドワ!この生春巻き、スッカリ揚がちゃってる!
これじゃ普通の春巻きじゃんけ!
ま、おいしかったけど…。

G_img_1385家内はこのヤキソバみたいなヤツ。
これも実にうまい!

G_img_1387 私は牛肉のフォー。
過去の経験から学んだことのひとつに「ダシ・ゲット」がある。
我々、海外に行くと恋しくなるものの代表として「米」を挙げることが多いが、「米」は案外色んな所で口にすることができる。
アメリカに行くと「茶」の類が猛烈に恋しくなる。でもイギリスは紅茶があるのでゼンゼン平気。
で、実は一番恋しくなるのは「ダシ」なの。
昆布やカツオのあのダシね。
こればかりはフィッシュ&チップス屋へ行ってもインド料理店にいっても摂ることができない。
もちろん中華料理や日本食レストランに行けばOKなんだけどそれでは面白くない。
そこで発見したのがタイやらベトナム料理系のレストラン。
ここで出される魚のダシ系のスープはおしなべてウマい。
ただ、私の場合、オーダーする時にゼッタイしなければならない儀式がある。
それはこのセリフを言うこと…
「No coriander, please!(コリアンダーは入れないで!)」
このことである。
コレを伝えておかないと大変なことになる。
コリアンダーとはパクチーのこと。私はパクチー絶対お断りなの。どんな小さなカケラでも入っていればすぐわかる。
で、最初、このパクチーを英語で何というかで悩んだ。当然「パクチー」で通じると思っていたからだ。
「パクチー」のアクセントに変化を加えてみたり、「シャンツァイ」とか色んなことをした結果、「オー!コリアンダー!」とウェイターが理解してくれて九死に一生を得たことがあった。
今回はもちろん何の問題もなし。
かなりおいしくて一杯ペロリと完食させて頂いた。

80お腹がふくれたところでバスで移動!

90オラオラオラオラオラ~!
やっぱり二階の一番前は気分がいいね!

100以前紹介したパブも眼下に見えるぜ!
左下のオッサン、ナニ見てやがんでェ!

110肉屋の中もお見通し。

120アブね、アブね!
こんなセマイ通りを二階建てバスがギンギンにスレ違っちゃう。

130終点のトッテナム・コート・ロードで降りる。
ココはロンドンのお茶の水、デンマーク・ストリートの端だ。

140コレがデンマーク・ストリート。もうMarshall Blogに何回も出て来ているのでご存知の方も多いだろう。
笑っちゃったのは、家内のセリフ。
通りに足を踏み入れた途端、「ウワッ!さびれてる!」だって!大笑いしちゃった。ホントのことだから。

150それならば…と、数年前の写真を見てみる。
アララ、全然変わらない!
ここも近い将来なくなっちゃうらしい。

155トッテナム・コート・ロードまで来たからついでに大英博物館へ行っておこう。
以前、「世界の四大博物館」に、ルーブル、メトロポリタン、エルミタージュと並んでスーパーの「ダイエー」の博物館が入っていると思っていたアホがいて仰天したことがあった。

160ここもセキュリティが厳しくなった。
以前はこんな持ち物チェックなんかしていなかったんだよ。

170「家内興味なし」ということで「短時間滞在記録」を大幅に更新!
だってロゼッタ・ストーンをチラっと見ただけなんだぜ。こんな観光客いない。
でもね、ここは広すぎちゃって!ジックリ見て回ることができれば、そりゃ面白いに決まってる。でも、足腰がそれを許さないのね。
博物館とか美術館って知らない間にモノスゴイ距離を歩いていて、足がガクガク、腰はバキバキになっちゃう。
短時間見て回るのであればV&Aの方が面白いかも。

180大英博物館の向かいにある「MUSEUM」というパブ。
カール・マルクスはこの店の常連だったという。

190ブラリブラリとあるいてコヴェント・ガーデンへ。
ご存知、フレー・メイソンの本部。
ここの博物室には一度入ってみたいと思っているんだけど、なかなか…。

200vすぐ近くにはこんなパブも…。
「arm」というのは「紋章」という意味。こりゃフレー・メイスンのたまり場っぽいね。

210vロイヤル・オペラ・ハウスまで足を延ばして今回はおしまい。

220つづく

イギリス紀行 2015 その9~チョイと八っつぁんトコへ行ってくらぁ

数日前に訪れた時は雨模様だったので、リベンジ。
やっぱりココはいい天気で押さえておかないと…。

10ウエストミンスターのこと。

20ウエストミンスター寺院の横のロータリーに立っているチャーチル像。

30v第二次世界大戦でイギリスをはじめとした連合国軍を勝利に導いた時のイギリスの宰相であることは誰しも知っているだろう。
フルネームはSir Winston Leonard Spencer-Churchill, KG, OM, CH, TD, PC, DL, FRS, Hon. RAという。
KGだのOMだのはもらった勲章や学位の略称。
ジム・マーシャルもDr. James Charles Marshall, OBEという。
ポール・マッカートニーはSir James Paul McCartney, MBE。
ジムはSirの称号は得られなかったが、MBE(Member of British Empire)よりOBE(Order of British Empire)の方が上のハズだ。
ちなみにポールのSirは一代限りで、世襲はできない。Andrew Lloyd WebberやElton JohnのSirも同じ。
税金をたくさん払うからご褒美としてそういう称号がもらえるのか、称号がもらえたから文句言わずに納税するのかは知らない。

40

この人の生家は300年前に立てられたブレナム宮殿というお城だ。ナント、世界遺産。
チョッ~ト、実家が「世界遺産」って一体どうなのよ!
チャーチルの戦時中の面白い逸話を知った。
今ココで書きたいけど、機会はMarshallの新商品が出る時に譲ることにする。

50

少しでもいいからイギリス発音を身に付けたくて買った2枚組のCD。
BBCの制作で、チャーチルの有名なスピーチが延々と収録されている。ま、すべてはわからないけど、わかるところは面白い。やっぱりすごい説得力だ。
Never give in!か…。私も負けないぞ!って何に?

日本の政治家の演説じゃチャンチャラおかしくてとてもこんなCD作れないわな。CDになるのはせいぜいあの号泣県議の記者会見ぐらいか?

Wccd ウィンストンと記念撮影。
実はココ、メッチャ交通量が多い道路に囲まれているスクエアで、出入りが案外面倒なので注意。

60vこんな感じ。
左がチャーチル、右がウエストミンスター寺院。突き当たりはテムズ川にかかるウエストミンスター橋。
ってんでそっちに歩を進めよう。

70おなじみの光景ですな。
ビッグベンもかなりガタが来てるんだってね。

80自転車の往来も結構多い。

90vいい天気なんだけど、モノスゴイ強風!

100右は元ロンドン市庁舎で今は水族館になっている。
この右岸にネクタイで首を絞められた女性の死体が打ち上げられるところからヒッチコック後期の名作『フレンジー』が始まる。

110ウエストミンスター橋の装飾。
ジックリ見て歩くと意外な発見が多いロンドンの建築物。

120London Eye。
まだ朝だったからガラガラだったけど、日中はいつもモノスゴイ行列ができている。

130料金は今のレートで4,000円程度。
一周だいたい30分ぐらいかな…。
それで4,000円が高いと思うか、安いと思うかは、アナタしだいだ。

140テムズ河畔から離れてロイヤル・フェスティバル・ホールの横を入って向かったのは…

150ウォータールー駅。

160ここはかつてユーロスターの発着駅だった。今は駅舎が立派なセント・パンクラス駅に取って替わられちゃった。

170電車の出発を示す電光掲示板。
どこの駅も共通だ。
コレすごくいいと思うんだけどな。
左から時系列にこれから出発する電車が提示されていて、一番上は終点の駅名。その下に停車駅がズラッと並ぶ。
でも日本の場合、ほとんどすべての電車が同じ駅に停まるので意味ないか?

180これからハンプトン・コートへ向かうのだ。
前から一度行ってみたかったところ。
コレがその電車。プラレールみたいでしょ?

190v内部は赤で統一。
全部ブルーのヤツもある。

200ウォータールーを出て10分も経つとココに停まる。
あのウィンブルドンね。
テニスにはナンの興味もないけど…。
でもここのフランチャイズ・チームがMarshallのミルトン・キーンズと合併してMK Donsになったのだから縁がないワケでもない。そうでもないか?

210ウォータールーから約30分でハンプトンコート駅に到着。
ロンドンの中心から20kmほど南西のロケーション。
コレ駅のホームの売店。
サンドイッチやらカップケーキやらが置いてある。ノンビリしてるな~。

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掲示板にが日本語の表示が…。
英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、そして日本語。中国語も韓国語も見当たらない。もうすぐ日本語の上に中国語が入って来るんだろうな。

220v駅舎はこんな感じ。ここはジェフ・ベックやエリック・クラプトンの地元サーリー州に属する。
イギリスの行政区分には「state」はなく、「county」となる。でも「county」も「州」という訳語を当てているようだ。

240駅を出るとすぐにテムズ川。
雲は多いけどいい天気だ。

250橋を渡るとすぐ右手に見えてくるのがハンプトンコート宮殿。

260すなわち、ヘンリー八世の家だ。

270入り口に掲げられたタペストリー。
「Welcome to Hamptom Court,  house of our most Sovereign Lord, King Henry VIII 」と知るされている。
「我々の最も権威ある君主、ヘンリー八世の家にようこそ」…ぐらいの意味かな?
ヘンリー八世が好きなんだよね、イギリスの人って。
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この人ね。
我が家では「八っつぁん」の愛称で親しまれているヘンリー八世。
ヘンリー八世はMarshall Blogでリック・ウェイクマンを絡めて「ロック名所めぐり」で一本編もうと思っているのでココでは細かく触れない。
大英帝国史の中でも「暴君」として最も有名な元首。
日本の総理大臣同様、イギリスにはチャールズ二世とかジョージ一世とかヘンなのが山ほど王様やら女王様に君臨して来たが、現地の友人数人に八っつぁんのことを尋ねると、「悪」と知ってはいるものの「好き」みたいな返事が多い。
田中角栄的人気とでも言えばよいのだろうか?

G_img_1321ここにも大勢の小学生たちが見学に来ていた。
この学校はお坊ちゃん校な感じだナ。

280マァ、何せ豪華絢爛!

290この施設の見所のひとつ、夜な夜な激贅沢な宴が繰り広げられたという食堂。
「食堂」ッたって「焼き魚定食880円?高ェな~」とかいうのとはワケが違う。Banquet roomっていうヤツ。

G_img_1083 天井ははるか高く、東京ドームは入らないにしても、ヘタすりゃO-EASTが丸々すっぽり入っちゃうようなデカさだ。
この天井の装飾にはヘンリー八世の二番目のお妃、アン・ブーリンの頭文字「AB」が所々に刻まれていたが、ご存知の通り、アンは処刑されてしまう。
その後、その「AB」の印をすべて削りとったのだが、ひとつだけ削り忘れたところがある。さて、どこでしょう?…ってわかんね~。見えないっつーの。こちとらもう老眼なんだから!
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食堂に人が集まると、チョットした寸劇が始まる。

300演奏は大したことないな…。

310どうもこの人がヘンリー八世役らしい。
一応最初から最後まで成り行きを見ていたが、何かオチらしきものが一切ないんだよね。
見ている人全員の頭の上に「???」が出ていたのを私は見逃さなかった。

320v中庭もこの通りの美しさ。こんなの「家」じゃね~!
この宮殿は元々当時のヨークの大司教であったトマス・ウルジー(カンタベリーとヨークの大司教はメッチャ偉い)の持ち物だったのだが、ヘンリー八世が「いいな~、あの家…」とヤキモチを妬き出したので八っつぁんにプレゼントしちゃった。
または、ウルジーは自分の立場がヤバいと感じて、八っつぁんのゴキゲンを取るためにあげちゃったとか…。
どっちも同じか…。
しかし、さんざん悪政をひいておいてイイ気なもんだ。政治家のやることは今の日本と変わらんね。

330相当手を入れているんだろうけど、マァ、どこもかしこも美しく豪華なことこの上ない!
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子供たちはゼンゼン興味なさそうだったけど。

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このコスプレの人は先生かな?それとも係の人かな?
ヘンリー八世の六人の妻なんでのは子供たちにどうやって説明するんだろう?
また、プロテスタントに起こりついても触れるのだろうか?
興味あるな~。

360ここもスゴイ…ギャラリー。
今、美術作品を展示する設備を「ギャラリー」と呼んでいるが、この言葉は元々は「回廊」という意味だったらしい。
ヘンリー八世はこのバカデカかい回廊に美術品を飾り、天気が悪い日でもそれを眺めながら散歩ができるようにした。
それが転じて「ギャラリー」が美術品を展示する設備を意味するようになったとか…。

ヘンリー八世の五番目のお妃、キャサリン・ハワードは姦通の罪でアン・ブーリン同様処刑されたが、護衛に護送される直前、無実をヘンリーに訴えようとしてこの回廊を叫びながら走り回ったという。
だから当然、ここに夜な夜なキャサリンの幽霊が出ても仕方あるまい。
ちなみに三番目の王妃、ジェーン・シーモアの幽霊も有名なのだそうだ。

390デザインの異なる煙突。何らかの意味があるんだろうね~。

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London Passの元を取らなければならない都合があってあまりユックリできなかったのが残念!
またジックリ見たいな~。
…と、外へ出るとさっきまで晴れていた空はどこへやら、スッカリ雨雲に覆われているではないの!

410これぞイギリスの天候!
すぐに雨が降り出して小走りにハンプトンコート駅まで戻ったとさ…。

420まだまだゼンゼン続く。